無料添削デザインスクール #269「旅行バナー」
添削
旅行のバナーですね。
飛行機が目立ってますね。
■ロゴを入れる
企業が出すバナーの場合はほぼロゴが入っています。
大手の場合は100%と言ってもいいくらい入っています。
なぜかというと、ブランドロゴを入れることで安心感が出るからです。
「SONY」
これだけでとりあえずは間違いないと思ってしまうのが、ブランドイメージというものです。
「SQNY」
おや?なんか…違う…中国製?
突然不信感が湧いてくるのがロゴの力です。
■文字選定
これは他の添削でも書いていますが、ショッピングモールの服屋さんの前でセールの呼び込みをすると思って文字を選んでください。
今回の場合だと「お得なパック」が一番大きくなっていますが、これは服屋さんで言うと、
「服を2着買うとお得です!」
これだけを連呼している感じです。
お得かどうかを判断するのはお客さんなので、これは店の言い分です。
「お得なパック」というのも、何がお得なのかを言わないと分からない文言なので、どんなに大きくしても人は見向きもしません。
「最大77%OFF」
お得というのはOFFということだと思うので、OFFに変更しましたが、具体的な割引額がある時は、これを大きく見せればセールバナーはほぼ完了です。
実際にショッピングモールなど行ったときは、呼び込みの人の台詞にも耳を傾けてみてください。
うまい人はピンポイントで良い台詞を言っています。
■置く場所
「お得」と「パック」の上にかかっているんですね。
これは分からないですね…
基本バナーで高度なことはできないし、パッと見て判断できないことをわざわざ理解しようとしないのがユーザーです。
入れるとしたら、77%OFFの時点でお得だというのは分かっているので、改めて言う必要もなさそうなので「数量限定パック」とかにしてあげればいいかと思います。
■作り込み
作り込みが足りないので、イラストなどで作るときはもっと作りこむ必要があります。
作り込みが足りないと、怪しい旅行会社にも思えてしまうのでクライアントは嫌がります。
■可読性
黒い文字がほぼ読めないです。
ユーザーはスマホに出てくるバナーをじっくり見ません。
アドブロックするくらい広告が嫌いです。
読めない文字は絶対に読まないのです。
そんな人たちに見てもらうためにデザイナーは必死に工夫してやっと1%くらい見られるかの世界です。
■ボタンの大きさ
ボタンが大きすぎます。
最近の傾向として、ボタンは入れないバナーが増えています。
10年くらい前はボタンがあった方が「押せる」感があっていいとか言われていましたが、今はバナーというものをみんな認知するようになり、押せることが分かります。
心理的にボタンをついつい押しちゃうこともありますが、そんな小手先のことよりもキャッチコピーなどに力を入れる方がよくなっています。
■誰に向けているのかを決める
誰に向けた広告なのかを決めないで作ると、私もこんな感じになります。
企業や季節によって利用者に偏りというのがあります。
春だったら卒業旅行、夏なら家族旅行。
練習課題なので、季節別やターゲット別でテイストを変える練習をしてみてもいいかもしれません。
どちらにしろ、旅行系のバナーは「ワクワク」させるデザインが多いです。
年齢層が高いとしっぽりさせたり、高級な旅行は堅いのがありますが、割引額が大きいバナーはワクワクさせるデザインにしてあげるといいです。
修正
修正して頂いたのでこちらも添削させていただきます。
■可読性
文字がとても大きくなったのですが、今度はちょっと大きすぎますね。
あと、大きいのに読みにくい色合いになっています。
フォントも柔らかい感じが出ているのですが、数字としては読みにくいかな。
様々なフォントがあり、フォントによっては数字として読みにくいのもあります。
誤認させるものもあるので使い方は注意が必要です。
「77%」というのもあまり見ない数字なので分かりにくくなっている可能性があります。
12%OFF 33%OFF 61%OFF 72%OFF 89%OFF
数字が半端だとなぜか読みにくいですね。
厳密に計算している通販とかではたまに見ますが、キャンペーンとかだと切りのいい数字使うことが多いです。
こちらはまとまりが出てきましたが、77%が同じく大きすぎるように見えます。
全体の文字サイズを整えてあげると、そこまで極端に大きくしなくても目立つようになります。
77%を70%にするとやっぱり読みやすいですね。
実務では勝手に数字を変えてはいけないのですが、練習なので分かりやすく変えています。
70%を目立たせながらも、その他の要素も読ませたいので、全体を見てバランス調整が必要です。
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