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無料添削デザインスクール #223「飲料水パッケージ」

添削

飲料水のパッケージですね。
シンプルなデザインですね。

パッケージ含めてのデザイン添削ということで、パッケージは専門分野が違うのであまりいい助言は難しいのでアドバイス程度で受け止めてください。
パッケージデザインは特殊なルールというか法則があり、それを理解していないと全く通用しない分野なので依頼が来ても手を出しません。

パッケージはパッケージを作っている専門のデザイン会社があるくらいなので、幅広いデザインをしている人でもパッケージまでやるとなるとかなり勉強が必要になります。

パッケージ、エディトリアル(雑誌)、プロダクト。
これらには手を出さないことにしています。

■パッケージの置く場所

バナーや広告も似ていますが、パッケージは置く場所によって見え方が大きく変わるものです。
専門店で単体で置かれることはほとんどなく、基本はコンビニやスーパーなどの陳列棚に並びます。

つまり、常にライバルと勝負している状態にあります。
バナーなどは単体で出ることもあり、0.1~0.4秒ほどで判断されるといいますが、パッケージは大量の商品の中、しかもいいところに置かれていない状況で勝負することになります。

バナーや広告とは比べ物にならないくらい実は情報量が詰まっているのがパッケージです。
なので簡単に手が出せない分野なのです…

■パッケージ名

ザックリとパッケージの歴史みたいなものを紹介します。
若い方はあまり知らないと思いますが、昭和時代のパッケージはシンプルでただそのものを説明しているものが多かったです。

・コーラ
・カルピス
・お茶
・烏龍茶
・三ツ矢サイダー

ブランドも多くなかったので、これだけでも十分機能していました。
お茶が分かりやすいのでお茶で説明します。

本当に昔は「お茶」としか書いていないパッケージだらけでした。
「お~い!お茶」が出ましたけど、「お~い!」が付いただけで基本は「お茶」としか言っていません。

ここから色々とあって…革命が置きます。

・十六茶
・爽健美茶

ただのお茶ではないブランドの誕生です。
ただのお茶だけでは売れなくなってきたので、差別化を図りブランド名を作るようになりました。
今でも生き残っているブランドですね。

今の時代に「お茶」だけで出しても売れないです。
メーカーがOEMか何か自社ブランドとして格安で出しているお茶はパッケージ代とかを安くしているので「お茶」で出ていますが、自社で売る陳列棚が絶対に確保されているのでできることです。

どんな大手でも必死にブランドを作り上げないと売れないのが飲料業界です。

そんな歴史もあり、パッケージは年々情報量が詰まってきています。

■パッケージの情報をまとめる

デザインの前にまず今回のパッケージを作るのに必要な情報を整理します。

・富士山
・ミネラル成分
・天然水

ザックリとここから読み取れる情報はこんな感じです。
ここから連想ゲームで情報を増やしていき、パッケージをどうするか考えてみます。

・富士山
日本を代表する名山であり、日本を象徴する山です。
言葉で「フジ」と説明すると「藤田さんの水」かも…と思われないかな?
富士山は象徴的な形をしていて、あの形を出せば世界でも「フジヤマ」と言われるくらい有名なので入れたら分かりやすいかも。

・ミネラル成分
先に書いたお茶でも昔はお茶だけだったのですが、最近は何種類の薬草をブレンド、トクホで痩せるお茶だと成分について具体的に書きます。
何のミネラルなのかを書くといいです。
最近だと「シリカ」「バナジウム」だとかが分かりやすいですね。

・天然水
これも昔だったら通用しましたが「南アルプスの天然水」が君臨していて、今では天然水=水のような立ち位置なのであえて言っても見向きもされない言葉になってしまってますね。

「おいしい水道水」まで出ているくらいなので、おいしければ天然かどうかはあまり関係なさそう。
どちらかというと軟水か硬水かの方が気にする人は増えているような気がします。

硬水は飲みにくいですね…
日本人は軟水の方が普段の見慣れているので飲みやすいのかも。

こんな感じでちょっと考えただけでも情報がどんどん出てきます。
これをまとめてギュッとする必要があります。

■シンボル

パッケージデザインは苦手なので浅はかな知識ですが、このしずくとか水の意味もありますが、上のとんがりが富士山っぽいな~と思いました。

すごいザックリ…
なんか富士山っぽいかな?

とまぁ、こんな感じでびっくりダサいデザインになりました…
私がパッケージに手を出さない理由がお分かりいただけたかと思います。

とにかく、連想ゲームで必要なものを洗い出して、一番分かりやすいもの、必要なものは何かを詰め込む作業があります。
デザインの中に情報を詰め込むのがパッケージデザインなのかもしれないです。

でもデザイン重視でとにかく可愛くするパッケージとかもあるので、路線をどこにするかなど、情報をとにかく整理していく作業が大量にあるのでパッケージデザイン、普通のバナーデザインでも似た作業をしていますが、直接目に触れて、手に持つことができるデザインなのでちょっとものが違いますね。

実際に手に持った時のことや陳列される目線を入れて見るとまた違う見え方になるかもしれないです。
添削というよりかはザックリアドバイスになってしまいました。

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