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無料添削デザインスクール #107「電車内つり革広告」

添削

電車内のつり革広告ですね。
これだと分かりにくいので分解します。

クライアントからの要望はクリアしていると思います。
ほぼキャッチに何が入るかで大きく変わるとは思いますが、そこはスルーして、デザインメインで添削していきます。

■文字がデフォルト過ぎる

文字が普通のゴシック過ぎるので、まだ作り途中なのかな?という印象を受けてしまいます。

音楽はあまり詳しくないのですが、個性的なジャンルです。
普通の人、パンクな人、メタルな人、ロックな人、たくさんいます。
様々な個性があるジャンルのでデザインなので、それを無個性で作ると違和感があります。

枠を飛び越えるくらい自由な発想で作るといいです。

デザインには、見やすさ重視の仕事もありますが、音楽などジャンルによっては、見やすさ度返しの時もあります。
とにかく派手で目立つことが最重要。

デザインとキャッチうまくハマった時にいいデザインになります。

■デザインの方向性を決める

デザインを派手にした方がいいと書きましたが、方向性によってはおとなしいのでもいいです。

例えば、バラード好き、J-POP好きに向けたとか。

何となくiPodのCMが最新の洋楽を使っていたので、派手な印象が強い音楽業界ですが、方向性に合っていれば大丈夫です。

今回の色合いから考えると派手系かな?
色合いは派手だけど写真がおとなしかったりするので、全体の方向性をしっかり決めてから作るといいです。

■壊すことも必要

音楽を聴いている人にキャッチを載せれば、それらしい広告になることはなります。

色味を合わせたり。
このあたりまではできていると思います。

本番はこれからなので、遊び心を全開にして色々試してみてください。
デザインの楽しいところです。

やりすぎくらいの加工を一回やるのもあります。
意外とクライアントが気に入ることもあります。

遊んだもん勝ちなところもあるので、こういう案件の場合はとにかくぶち壊す気で色々無茶するのがいいです。

■予定調和を壊す

課題などで求められるものはこれです。
クライアントが好きそうなものを出す。

ただ、これだと現実の業務ではもう次の仕事が来ることはありません。

人間というのは、自己表現が苦手というか、自分を外から見たことがないので、どう表現したらいいのかが苦手です。

クライアントも一緒で、表向きはきれいなことを言うのですが、実は望んでいるのは全然違うものだった。
そんなことがよくあります。

デザイナーはこれを見つける役目も担っています。

「デザイン2案出して」

これを言われたら、色違いのパターンが見たいということではないです。

「自分の知らない一面が見たい!」

そんな一面を発見して、デザインとして表現してあげると、最初提示していた物とは全然違うところに着地することがあります。
そして、それがすごい称賛される。

デザインの仕事は、大金を稼いだとか、好きな仕事だとか、それよりも、クライアントの知らない魅力を引き出したときに一番やりがいを感じます。

予定調和をぶち壊す気持ちでデザインを作ってみてください。

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