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どうする?プライバシー保護対応、進む法規制でコミュニティ運営がすべきこと

強まるプライバシー法規制

こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。

2022年4月、🔓改正個人情報保護法🗝が施行されました。今回の法改正では、これまで対象としていた個人情報の範囲に加え、🍪Cookie🍪によって収集されるWebサイト閲覧履歴や商品購買履歴、サービス利用履歴、位置情報なども「個人関連情報」と定義されるようになりました。その情報を第三者に提供し、第三者の保有する他の情報と紐づけることで個人を特定できる可能性のある場合は、個人情報と同様の対応が必要です。

したがって、サードパーティCookieを利用した従来の追跡型広告は、本人に対して利用目的を明示したうえで、同意✅を得なければなりません。デジタルマーケティングの観点からみれば、使い勝手が悪くなってしまったと言えますね😓

今回の法改正で、さまざまなメディアでこの問題は取り上げられていますが、以前からこの追跡型広告は、広告に接するユーザーからも敬遠される傾向にあったようです。
とある調査結果📊では、この追跡型広告に対して約半数が「不快である⤵⤵」と回答。さらに、広告を閉じるための「×を押す」と答えた人は7割にのぼったとか😨🌀
本コラムは、コミュニティ運営をマーケティングにどのように活かすかがテーマですが、コミュニティ運営の外ではこんな環境変化が起こっているのですね💦

では、コミュニティ運営は、こうした環境変化の影響は受けないのでしょうか❓

いえいえ、必ずしもそうではありません。コミュニティ内でコミュニケ―ションをとっているユーザーは実在する個人であり、匿名で参加したとしても、コミュニティ内の発言💬や投稿🖊️などで個人が特定できてしまう可能性があります。

コミュニティの声をデータとして蓄積し、商品開発やプロモーションに活用することも考えられるでしょう。しかしここでも個人が特定できる状態で外部に流出などしないよう細心の注意が必要です。コミュニティから収集したデータを適切に管理し、ユーザーが安心して参加できる環境を整えることは大切なことだと思います🌈

コミュニティで考えるべきプライバシー保護対応

コミュニティ運営において、お客様のデータを適切に扱うためには、どのような点に気を付ければよいでしょうか❓

まず、運営するシステムのセキュリティ面や、収集したデータを保管するサーバへのアクセス権などが挙げられますね。コミュニティ運営の部門と情報システムの専門家がしっかり連携して、高いセキュリティ🔏を保つことが重要です。

そうした堅牢🧱🔨なシステムを前提として、コミュニティ運営の主管部門には、ユーザーに対して安全性を明確に伝えることが求められます。コミュニティ内でのプライバシー保護に関しては、コミュニティの運営規約やプライバシーポリシー📄を公開することが一般的。そこに記載する内容で特に肝心なのは、次の点です。

  • 利用目的

  • 取得の内容、取得方法や場面

  • 第三者提供や共同利用の有無

  • 委託先への開示の有無

  • 越境移転の有無

  • 開示請求への対応    など

そうは言ったものの、みなさんは普段、このようなプライバシーポリシーって読んでいますか❓長文で難解なイメージがあって、実際に熟読することは少ないのではないでしょうか。

企業側としては、読まれない可能性の高い文章に労力を割くのは避けたいところ…💦気持ちはわかりますが、ここで手を抜くことはおすすめできません。たとえ読まれなくても、何かあったときの法的な拠り所として、必ず用意はしておかなければいけない文章なのです。

ここは発想を変えて、わかりやすいプライバシーポリシーをつくるのもひとつの手。実はすでに先行事例がいくつかあり、プライバシー保護とパーソナルデータ活用を両立させるようなマーケティング活動も見られます。プライバシーポリシーを見直す際は、わかりやすさも兼ね備えた構成を意識してみるのもいいかもしれませんね👍

コミュニティ運営で考えるべきプライバシー保護対応は、ほかにもあります。取得した個人情報を目的外で活用する場合の同意管理や、保有している個人情報の開示・削除請求への対応などもそう。法規制が強化され、ユーザーからの監視の目👁‍🗨も厳しくなっているだけに、これらの対応についてもしっかりと行う必要があります。

ただ、そのためのルール決めや手続きといった運営側の作業も増えるので、セキュリティ部門や情報システム部門など関連部門との連携🤝を密にすることが不可欠。正しく効率的に作業が進められるよう、きちんと時間をとって協議🤼‍♀️しておくといいですね。また、そうした作業を支援する「プライバシーテック」というテクノロジーがあります💡

プライバシーテックとは?

プライバシーテックとは、企業が保有するパーソナルデータの適切な活用と、個人情報を保護するためのテクノロジー(技術)のこと。JIPDEC(一般財団法人日本情報経済社会推進協会)では、「企業IT活用動向調査レポート2022」📋のなかで、プライバシーテックの導入状況を公開しています。
https://www.jipdec.or.jp/library/itreport/2022itreport_spring.html

さまざまなツールがありますが、その中でも同意管理やデータ匿名化など、コミュニティ運営におけるプライバシーテックの例を表にまとめました。

公開情報より筆者が作成

「ちょっといい話」第8回まとめ

コミュニティを運営していると、必ずプライバシー保護の問題にぶつかります。私が以前運営に携わっていた🍅「&KAGOME」🍅の経験で言うと、本名や住所情報はないとはいえ、キャンペーンの応募データを自分のパソコン💻に保管しておくのは正直ちょっと怖かった😱記憶があります。正しい知識を身につけて、適切な対処をしないといけませんね。

でも、あまりにも怖がりすぎてしまうと、本来の「お客様に価値あるサービスを提供する」という重要な目的が果たせなくなってしまいます。プライバシー保護とパーソナルデータ活用を両輪で実現できるよう、ITツールへの投資も検討してはいかがでしょうか。