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越境学習に学ぶ「コミュニティは新たな刺激を与える場」

越境学習ってなんだろう?

こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。
みなさんは、「越境学習」を知っていますか?かくいう私も、先日とあるセミナーで初めて触れたキーワードでした。でも、いろいろな話を聞いているうちに👂、この越境学習とコミュニティって、相容れる部分があるなと感じたのです🙂

まず、越境学習について説明しますね。
その言葉の響きから、なんとなく「武者修行的な人材育成の方法論かな」と想像できるのではないでしょうか。
一般的 には、ビジネスパーソンが会社(あるいは職場)以外の場に身を置くことによる学び全般を指しますが、越境学習を提唱している法政大学の石山恒貴教授は「ホームとアウェイを往還する(行き来する)ことによる学び」という定義を用いています📚

そこで言われている「越境」とは、物理的な場所の移動だけでなく、個人の心の状態においても「ホーム」と「アウェイ」の間にある境界を越えること。言うまでもなく、「ホーム」は個人にとって居心地のよい慣れた場所、「アウェイ」は見知らぬ人たちのいる慣れない場所のことです。

コミュニケーションの面でも、「ホーム」には以心伝心で通じる仲間がいるのに対し、「アウェイ」では普段使う言葉やルールが通じない場合があります。しかし、その反面そうした「アウェイ」の環境は、さまざまな刺激をたくさん受けられる場所でもあるのです。
「ホームからアウェイへ、アウェイからホームへと往還する」ことこそが越境学習の重要なポイント👆で、両者を行き来することで生まれる違和感や葛藤が効果をもたらすというわけです。

越境学習とコミュニティの共通点

私が参加したセミナーは、企業の人材育成の担当者の集まりでしたので、自分の所属する組織と他の企業などの組織との往還が、「ホーム」&「アウェイ」のベストプラクティスとして挙げられていました。

でも、越境学習を学ぶにつれ、そうした企業を跨いだ越境だけでなく、「コミュニティも有効なアウェイの場」であると思ったのです。
普段、楽しく参加しているコミュニティでも、「アウェイの刺激」を感じる部分がもあるのではないでしょうか?

たとえば、マルハニチロの企業コミュニティ「Oishiine!!(おいしいね!!)」では、日ごろの食事や調理の悩みをQ(質問)として投げかけ、他の会員がA(回答)を投稿する「みんなで解決!Q&A」というコーナーを展開しています。
ここで回答を投稿する会員は、「誰かの課題を解決するために自身の知識・スキルを提供」しています。自分にとってはあたりまえの知識やスキルが、思いがけず「アウェイ」で人の役に立つような場面に出会うと、自分にとっての新しい刺激につながるかもしれません
そして、そのアウェイでの活動が、自分の「ホーム」(Oishiine!!の例であれば、ご自身の家庭での食事や調理ですね)に新しい価値をもたらすこともあるのではないかと思うのです✨

コミュニティを運営する意義

今回、越境学習を学んでみて、コミュニティには「新たな刺激を与える場づくり」という特性もあることがわかったような気がします。コミュニティの企画のなかに、課題解決型の要素のあるテーマを投げかけ、少人数でもよいので能動的なディスカッションの場をつくってみるのもいいかもしれませんね。

たとえば、私が前職で担当していた🍅&KAGOME🍅では、東日本大震災が起こった3月に合わせてオンライン防災セミナー💻を毎年開催しています。

一方的にセミナーを聞いているだけではダメで、双方向で能動的にディスカッションする場は欠かせません。
このセミナーでは、ライトな方法として、YouTubeのライブコメントをピックアップし、それに出演者がその場で応答する形で双方向感を出していました。ライブでコメントを交わすことによって、普段の静的なテキストの投稿とは違う刺激を得た会員もきっといらっしゃったと思います👍

「ちょっといい話」第6回まとめ

今回はちょっと人材育成に寄ったテーマで、少しカタい内容になってしまいましたね(スミマセン・・・🙇)。でも、越境学習理論で「ホームとアウェイの往還が大事」ということを学び、それがコミュニティ運営にも役に立つのは新しい発見でした。複数のコミュニティがコラボレーションして、会員のみなさんがいくつものコミュニティを渡り歩くような機会も有効かもしれませんね💡
次回もお楽しみに!✋