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山口県長門に移住する(26):パッシブデザインの道は長い

相性が合った長門の地で、
飽きない商いを始めようと
手に入れた土地は、

南面が、川、
北側に家が二件、
東は、道路、
西は、隣家をかすって、
山と川の景色が広がる。

真南に建てたらこんな感じ?とテープをひいてみた

ここなら、パッシブデザインの家を
割と簡単に建てられるだろう、と思っていたら、
大きな勘違いだった(^◇^;)

「パッシブデザイン設計」、
とググってみると、
設計会社や工務店がたくさん出てくる。

が、謳い文句と現実がマッチしないことも多い、
パッシブハウスの認定規定は、明確で厳しいけど、
パッシブデザインの規定基準はない。
「なんとなくパッシブデザイン」でも、
「パッシブデザインの家を建てます」と書ける。

そもそも、ドイツで開発された
パッシブハウスというコンセプトと
パッシブデザインという設計手法が、
日本に紹介されてから、
まだ、いくらも経っていないのだから
パッシブデザインの家を
設計できる建築士が少ないのは仕方ない。

パッシブデザインの家を建てるには、
高レベルの設計技術が求められる。
だから、たくさん勉強しないといけないのだ。
そして、実践を重ねる。
パッシブの道は、
果てしなくアクティブで遠い道のり。

しかも、
たとえパッシブ設計ができたとしても、
施工が設計通りに実施されなければ
期待通りの断熱性能や気密値が出ない。

断熱性能や気密性って、
日本人の大工さん達には、
馴染みのないコンセプトだから、
反発する方も多いと聞いた。

大工さんは、頑固な方が多いらしいから、
その方々に、まずパッシブデザインを理解していただき、
最初の頃は、背後霊の様につきっきりで
断熱施工を監督する必要があるのだとか。

断熱施工の高いハードルとなる大工さん達だが、
断熱施工の効果を一番最初に感じる人達でもある。
断熱施工が終わると、暑さ寒さがなく、
施工が楽になるからだ。

私の夢は、
日本では未だ希なパッシブデザインの家屋を
ワンストップで建てられるシステムを
長門につくること。

健やかな暮らしと未来に
貢献できる仕事をつくること。

こちらの道のりも
果てしなく長そうだ。

山口市小郡幼稚園、木と太陽の恩恵を満喫できる造り

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