山口県長門に移住する(16):Happy Ending はまだ遠い
「退去期限の3月31日までには、
ちゃんと、出るから、心配せんでええ」
と、Yさんは、仰るが、
3月初旬が過ぎても、転居の気配が全くない。
転居の話になると、のらりくらり話をそらす。
あげくの果てに、退去期限を延ばしてくれ、と、言われる。
「それは、できません」と、言ったものの、
行き先のない高齢者を追い出すことなんてできない。
賃貸物件の大家さんは、高齢者が入居するのを嫌がるし、
県営・市営住宅に、独居者は原則入居できない。
どうしたものか、と悩んでいたら、
以前一緒に下見をしたアパートは、
未だ空いてるか、とYさんが尋ねられた。
知り合いの大家さんに連絡を取ると、
直近に下見にいらした方がいて、
その方の返事待ちだという。
数日後、家主さんから連絡があり、
その方が別のアパートを選ばれたので、
Yさんに貸してもいい、と連絡があった。
本来なら、大家さんが面接をして、
貸す・貸さないを決める。
が、大家さんは、神奈川県にお住まいで、
しかも、当時、足を骨折なさって、
すぐには動けない状態だった。
面接は、2ヶ月後くらいになります、と、仰る。
こちらは、2週間以内に引っ越したい。
私が、後見人になります。ご迷惑はおかけしません。
あのお部屋をYさんに貸して下さい、
と、ひたすらお願いすると、
「じゃあ、貴方を信じて、お貸ししましょう」
と、仰って下さった。
私は、大家から後見人に変身した(^◇^;)
そして、晴れて引っ越し、となったが、
再び、トラブル発生。
引っ越し先のアパートの水が出ない。
給湯器につながる水道配管が壊れて、
水が流れっぱなしになっていたので、
市が水道栓を止めていた。
配管を修理しない限り水が通らない。
明日には、引っ越し屋さんが来て、
荷物を運び出す、というときに、
水が出ないことが分かった。
あちゃ〜!である。
水が出ないと、炊事どころか、トイレにも行けない。
仕方ないので、配管修理が完了して、水が出るようになるまで、
Yさんを近くのホテルにお泊めすることにした。
修理一切は、知人が全て手配してくれた。
ピンチの時に現れる、私のスーパーマン。
Yさんのホテル滞在も、5日目になる頃、
知人から修理完了の連絡があり、
Yさんは、晴れて新しい住居に移られた。
が、移られてすぐ、Yさんから電話があった。
「水が、出んぞ、どうなっとるんや!」
え〜!
トラブルは、続く。
続きは、又明日。
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