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山口県長門に移住する(17):メデタシ、メデタシ

Yさんから水が出ない、と連絡が来た時、
たまたま、友人夫妻がご飯を食べに来ていた。

電話での会話を聞いて、ご主人が、
「一緒に見に行きましょうか?」と、
申し出て下さった。

Yさんのアパートに着いてみると、
水道配管は、壊れたまま。
水道栓を開くと、水が噴き出してきた。
雨の日が続いていたので、
予定通り工事ができなかったらしい。

Yさんは、
「あんたが、早う出て行け、ってせかすから、
こんなことになったんや!」と、
大層ご立腹だ。

「せかす」、って、私、1年待ったんだけど、、、
転居先を見つけられないYさんのために、
このアパートも、私が家主さんに頼み込んで、
借りられることになったのに、、、
と、愚痴りたくなるのをグッとこらえた。

今は、まず、どうするか考えないと。

水が出ないなら、生活できない、
ホテルに戻っていただくしかないか、、、
と、思案していたら、
友人が、解決策を見つけてくれた。

壊れているのは、1階給湯器に続く配管だけで、
そこだけを止めれば、
Yさんがいる2階に水が通るはず、という。
やって見ると、実際そうだった。
問題解決!

機械オンチの私には、到底できない発想で、
友人がいなかったら、ご立腹のYさんを、
再びホテルにお連れするのが山だった。

Yさんから、問題発生の電話があった時に、
あの友人夫妻が、偶然そばにいてくれたことの不思議、有り難さ。
八百万の神様は、いつも見守って下さっている。

私が大家になったアパートは、木造築55年で、
メンテナンスもほとんどされていなかった。
外も中も、痛みが酷く、
お部屋は、狭くて日当たりが悪かった。

それとは反対に、Yさんの新しいアパートは、
二倍ほど広くて、日当たりが良く、
お風呂、ウォシュレット付きのトイレに、
物干し台までついている。

Yさんが毎日通われる、サウナ付きの温泉も近いし、
静かで便利な場所にある。

家賃は少し高くなったけれど、
相場を考えると破格の家賃だ。

転居を渋っていたYさんも、
新しいアパートが気に入れられたようだ。

メデタシ、メデタシ。

(冒頭の写真は、Yさん宅から歩いて15分の大寧寺)

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