禁止に伴う統率者戦委員会関係者への誹謗中傷等に対するマローのコメント『翻訳文』
マローのブログQ&A(原文はこちらから)
Q.Commander Rules Committee(RC)とCommander Advisory Group(CAG)に対する理不尽な怒りや酷い殺害予告が最近オンラインで上で話題となっています。最も著名なMTGの顔役の1人として、このようなRCやCAGに対するハラスメントについて一言二言コメントをお願いできないでしょうか。ハラスメントをする人たちを抑止し、非建設的なヘイトに関するあなた自身の経験を分かち合うことで、誹謗中傷等の被害者たちを助けることができるかもしれません。(一部省略)
A.MTGの顔であることにはメリットもデメリットもある。私たちがやっていることを気に入ってもらえると、たとえ私が何もしていなくても、沢山褒めてもらえる。ほとんどのプレイヤーは、WotCの従業員のほんの一握りしか知らないので、自分の知っている人たちが起こっていることに責任があると思いがちです。
もちろん、それにはマイナス面もある。みんなにとって嫌なことが起きると、私もクレームの的となってしまう。私がその問題と関係があろうとなかろうと、私は非難される。私はヘッドデザイナーだ。多くの場合、私は何が起こったかについて手を下したり、発言したりした。そして、私に責任がある場合、あるいは責任の一端がある場合、私はそれを受け入れるようにしています。
とはいえ、プレイヤーはひとつのまとまった存在ではないんだ。私たちがXということをすると、それを好む人もいれば、そうでない人もいる。私が怒鳴られているのと同じことで褒められることもよくある。
時には、私たちは大多数が"非常に"不満となることをする。それは物事が少し厄介になるときだ。日常生活には多くの礼節が組み込まれている。他の人間に対してやってはいけないこと、言ってはいけないことがある。オンライン上ではそのほとんどが通用しない。
それはなぜか。匿名性とソーシャルメディアの進化が相まって、人々は対面では決してしないような行為をしたり言ったりするようになった(そして、社会が変化したことで、対面での許容範囲さえも変化したことも認めなければならない)。
このことが意味するのは、私が多くのネガティブな言葉を浴びるということであり、その中には非常に個人的なものもある。私がゲーム内で行った(あるいはしばしば行わなかった)選択を批判する人だけでなく、私という人間について、私が誰であるか、そして彼らが私をどう思っているかについてのコメントだ。人々は私に悪いことが起こることを望んでいると言う。会社をクビになるだけでなく(それはよくあることだが)、私に起こってほしいことを、時にはかなり生々しく口にするのだ。
最初の何回かは、かなりつらかった。オンライン上で大勢の人に攻撃され、ひどいことを言われるのはつらいことだ。人は他の人に認めてもらおうとする。他人に好かれたいと思うのは、DNAに組み込まれていることなんだ。人から攻撃されるのは苦痛だ。眠れなくなったり、食べられなくなったり、とにかく精神的に負担がかかる。
私も子どもの頃はいじめられた。これは、その量よりも遥かに多く、非常に公然であることを除けば、本当に大差はない。
時が経つにつれて、私はそれに適応することを学んだ。嫌なことを言われて楽しいわけじゃない。嫌なことには変わりないが、それを対処する方法を見つけた。誰かが悪口を言うのは、私に向けられた悪口というよりも、言った人自身に対するコメントだと理解をするようになった。
そして、その言葉の背後にあるメッセージに目を向けるという考え方を取り入れた。文句を言っている人のほとんどは、私たちがゲームに関して行った選択が気に入らなかったのだ。私はフィードバックに集中することができ、伝達方法にはあまりこだわらなかった。でも、それができるようになるのには何年もかかったし、私という人間性にも関係している。
私は公の場でできることを楽しんでいるので、それに伴うものも受け入れている。私は分厚い皮を作って被り、ソーシャルメディアを乗り切るという意識的な選択をした、だから私は好きなことを続けることができる。そうしなければならないのは悲しい。
私がこのようなことを言うのは、人々がオンライン上で否定的な発言をするとき、特に他の人に対して否定的な発言をするとき、自分がしていることの悪影響をを本当に理解しているのかどうかわからないからだ。ほとんどの人は、私のように怒りのメッセージを対処する経験を持っていない。
言葉には影響力があり、あなたが誰かに直接面と向かって話していようと、家の中で端末に入力していようと関係ない。
いじめは許されない。残虐行為も許されない。特に、ゲームに関してあなたが同意できない選択をしたという理由で、意識的に他の人間を侮辱するという選択を行うことは、許されることではない。
酷い言葉を使うということは、他の人間(時には多くの人間)に危害を加えるということだ。もし誰かがあなたやあなたの恋人、友人を攻撃したらと想像してみてください。自分がされたら苦痛を感じるようなことを、他の人にしないでください。
だからといって、不満な気持ちを伝えてはいけないわけではない。決定に同意できないということを声に出してはいけないということでもない。私は2つのことを主張したい。1つ目は、その決定を下した人ではなく、その決定について話すこと。その決定を下したからその人をどう思うかではなく、その決定がなぜ、そしてどのように自分に影響を与えるのかを説明すること。
2つ目は言葉遣いに気をつけること。先に述べたように、言葉には力がある。何かを築き上げることにも破壊にも使える。あなたが使っている言葉は、傷つけるためのものですか?もしそうなら、使わないことだ。他の言葉を使ってください。冷静になる時間が必要なら、そうしてください。
コミュニティとは、私たち個人が選択するものだ。MTGのコミュニティについて私が好きなことのひとつは、とても親切で、とても寛容で、とても元気づけてくれるかということだ。しかし、それは私たち一人一人がそうなることを選択しているからだ。MTGのコミュニティは醜くなることもあるが、それは私たちがそうなることを許した場合だけだ。
だからどうか、今度あなたが建設的ではなく意図的に破壊的なメッセージを作るときは、ちょっと振り返ってみてほしい。なぜこんなことをしているのか?あなたの目的は何だろう?誰かを傷つけようとしているのだろうか?破壊的な言葉というのは、そういうものだからだ。
私はMTGのコミュニティがより良くなることをお願いしたい。私たちには可能性がある。私はその可能性を見てきました。
問題の一部ではなく、解決策の一部になってください。
ありがとう。
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