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トレカ保存のすすめ

カードのおすすめの保存方法を紹介。そのままストレージに入れておくのも良いが使わない効果なカードは適切な保管をしておくと汚れやカビから守れる。ストレージというよりも長期間使用しない高めのカードや思い入れの深いカードの保存向きです。

カード保存の基本

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・温度
温度は低ければ低いほどカードの劣化が防げる。しかし、温度を低く場所で保存すると取り出した時や素手で触った時の温度差によって結露が発生し、カビの発生やダメージを与える原因になる。そのため基本的には常温がベスト
・湿度
湿度は、低すぎた場合にはカードの過乾燥によりヒビ割れといったダメージに繋がり、65%を超える高すぎる湿度はカビの発生に繋がる。そのため40~60%くらいがベスト

避けるべき要因

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・温度の急激な変化
急激な温度変化はカードにダメージを与える。温度が1℃変化すると、湿度は1~5%変化する。温度20℃、湿度60%の場合では結露の発生する相対温度は約12℃なので、基本的には10℃以上の温度変化に気をつければOK!温度の急上昇は結露の発生原因にはならないが高温は劣化速度がはやいので要注意。
・湿度の急激な変化
湿度の変化はカードに影響を与える。5%以内の変化は許容範囲内。10%の変化は繊細な紙にダメージを与えると考えられているため10%以上の変化に気をつけたい。
・紫外線・赤外線・可視光線
光はエネルギーをもつため、インクを分解し色を薄くし、紙の繊維を分解し脆くし黄変させる(日焼け)。また照明から発せられる熱も紙を劣化させる原因になるため、ディスプレイする際も直接ではなく間接的に照らす方が良い。絶対に直射日光は避けたい。最近ではUVスリーブが多くのメーカーから出されているが、完全には防げず性能にはかなりの差があるので過信はやめよう。
・生物被害
最もインパクトのある被害。どんなに手段を講じても防ぎきれず、ふとした時にやってくる。赤ちゃんやペットに食べられたり、カビや虫に食べられたり。場合によっては同棲している人に売られてしまっていたり泥棒によって持っていかれる。鍵の付いた場所や値段によっては貸し金庫に保管しよう。

保管手順

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以上のことを避けるためにしっかりと保管しよう。私の行っている保管手順について解説するが参考程度に。

・入手
すきなものはすきなだけかおう!!
・清掃と最適化
◯清掃

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カードの状態によって行う。綺麗であればそのまま、皮脂などの軽い汚れが気になるなら柔らかい布で拭いたり、水を付けて拭く。強く拭きすぎたり水が多すぎると傷ついたりふやけたりするので要注意。最近のカードは耐水性が高いので多少なら大丈夫だが自己責任で。インク汚れは、些細なものであれば適度に薄めた無水アルコールや除光液で落とすことができるが、同時にカードを印刷しているインクも落としてしまうので基本的には諦めよう。リバイズドなどの白枠部分は脱色も可。加筆修整は基本的にはカードの価値を下げてしまうので避けたほうが無難。カードを傷つけないためには試行錯誤も大事だが諦めも大事。
◯最適化
適温の防湿庫にそのまま入れておいたり、換気の効いた温湿度の完璧な部屋で保存するのがベストだが、個人では難しいので最適化しパッケージングを行う。最適化はパッケージする前に、カードの湾曲や湿度を一定にし長期保存をしても問題ないようにする工程。大抵の場合は湿度を50%ほどにすると湾曲もなおる。最適化には防湿庫が便利。大きさもデッキが2つ入るサイズからボックスもいくつも入る物まで色々売っている。おすすめはこれ(アフィリエイトなし)。

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HAKUBA ドライボックスNEO 5.5L
ナカバヤシ キャパティ ドライボックス 27L
東洋リビング オートクリーンドライ 防湿庫 24L

◯パッケージング
防湿庫で湿度調整後パッケージングを行う。パッケージングすると防湿庫から出した後でも温度変化がなければ湿度が一定になる。長期間使用しないカードにおすすめ。なければテープでハードローダーの上部分を塞ぐだけでもある程度効果はあるが溶着できるシーラーが便利。私はL判写真用のスリーブ+ハードローダーの組み合わせが気に入っている。L判写真用のスリーブは1枚2円以下で買え、大判カードのスリーブとしても使えたり、ハードローダーに入れたカードのスリーブにも使えて便利。L判スリーブに入れて溶着すれば密閉でき折れ曲がることもほぼない。

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・保管
暗所で鍵の付いた保管がベスト。パッケージングした後は、ハードケースなどにしまうのがおすすめ。貴重な品はパッケージングやPSAなどの鑑定後に貸し金庫に預けると安心。

おまけ

・サインドカードや拡張アート、アーティストプルーフの保管。
これらのカードは通常のカード違う点がいくつか存在している。サインドカードや拡張アート、アーティストプルーフはカードの上に、塗料がのっており、そのため通常のカードと違い大なり小なり凹凸がある。また印刷と比べると塗料は繊細で落ちやすく高温にも弱い場合が多い。塗料が油絵の具の場合は、50~55%ほどの湿度で温度は30度以下が良いらしい。凹凸が大きいとスリーブの付け外しで、塗料がくっついたり剥がれたりする原因になるので避けたほうが良い。おすすめの保存方法はフルプロテクトスリーブで塗料が載っている部分が何も触れない状態で保存。隙間があるのでくっつきにくい。両面に塗料が塗られている場合は、四隅にカードに優しい素材で小さな突起を加工し加えると安心。BAS鑑定であればサインドやアーティストプルーフでもケースに入れてくれる。

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・プレイマットの保管
プレイマットの保管では素材を考える必要がある。
◯紙製
紙製は最近ではあまりみない。そもそも紙製は長期の使用を想定していない場合が多い。素材は紙なのでカードと同様に保管できればOK。思い入れのある紙製はプレイマットは額縁に飾るのもおすすめ。
◯布製
布製はカビやすく、長期の保存には適していない。しかし布の品質にもよるが使い込んで行くうちに味わい深くなっていくのでなるべく使おう。革靴などと同様に、クリームを塗り込むことでメンテンナスできるがカードにくっつく危険性があり中々難しい部分がある。
◯ラバー製
加水分解が最大の敵。適切な湿度で密閉すればある程度の加水分解が防げる。長期保存する場合は水分には十分気をつけよう。布製や紙製よりはカビが発生しにくいが要注意。

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