71 ティームティーチング
中2 数学 図形の証明4/5時間目
何となくこれまでの学習がうまくいっているのかを知ってほしくて、予告なしのテストをしてみた。バディを組んでる先生が、ちゃんとその子に向けた言葉を届けてくれることが、僕は嬉しい。TT(ティームティーチング)は、2人いるのに僕の実感だとその機能度は1.2くらいだ。それをどうしたら、2にできるか。またそれ以上にできるかを僕はずっと模索している。だから、今は『学び合い』。全体に向けて誰にも届かない無身無臭な言葉を投げかけるんじゃなくて、2人でできる限り届けたい人に届けたい形で、言葉を送りたい。受け止めてもらえないかもしれないけれど、その形で投げてみたい。そんなときもある。『学び合い』だと、それができる。そして、その数は単純に2倍になるし、僕とバディで見え方は異なるので、覆える範囲は2倍くらいになる。
今回は「最後まで話を聞かないからだよ。」と言ってくれたようだ。
その話を聞いて、僕は最近読んだこの本の言葉を思い出していた。
あなたから何かを奪おうとする者は、まず、あなたを甘やかす。
みんなが言いたいのに言わずにスルーしている言葉を、ちゃんと投げかけてくれたことが本当に嬉しかった。
放課後は、全道規模の授業研究(ZOOM)に参加。バディを組む先生と「比例は、小6内容と同じ。焼き回しをしているだけ。全然ちがいがない。」としゃべっていたので、その疑問を投げかけてみた。そして、歯車問題の実践の失敗例を聞いたのだが、その話は最近聞いたことの中で一番おもしろかった。なぜだろう。
僕は、上條先生のこの本が好きだ。この本では、こういう一文がある。
(引用開始)
自分の「好きやおもしろい」がどれだけの人に伝わったのかを議論する。
(引用終了)
「私から見ると、こんな生徒がいたよ」と、授業者の想像できなかった部分を教えてあげて、授業者の解像度をあげる。そして、おのおのの「こうするべき」じゃなくて、あくまで授業者の思いを実現するには「こうした方が良かった」をどんどん投げてみる。こういう議論ができる授業を公開授業のラインナップに並べて欲しいな、と強く願う。教師が感じているおもしろさを、どうしたらもっと多くの人に伝わっていくのかについて協議すれば、研究会はもっと楽しくなるのではないだろうか。