見出し画像

101 「これだと学校が育っていかないんだよな」の真意は何だったんだろうか。

僕がこれまで勤務したところは地方小都市の学校ばかりだった。だから、新卒が毎年2人ずつ入ってくるような学校もあり、12/15は初任者だった頃もあった気がする。そのとき、勤務校が2校目の同僚が「こういう学校だと学校が育っていかないんだよな」とつぶやいていたのがとても印象に残っている。

そして、最近僕が生徒会を担当していたことに対して「先生のような年齢の方が、生徒会担当だなんてレアケースですよね?もっと若手の子が生徒を動かす練習として担当しているイメージがありました」と言われたことがあって、その2つの発言が今日は僕の頭の中をなぜか支配している。

10年後の町がどうなっているか、想像しながら仕事がしたい。僕はそう思っている。10年後の町のようすをイメージして、今何を経験させたいのか考えたい。「みんなが楽しめる行事はどうしたらつくれるのか」「町内のみなさんがどうしたら喜んでくれる舞台ができるだろうか」「町の人の困りごとを、自分のできることで解決できることはないだろうか」と考える機会をつくりたい。そのことで、町も元気になるし、地域で子どもたちを育てていくことにつながっていく。

若手が生徒とともに一緒になって成長していく場は、必要だけれども「とりあえず例年通り」ばかりを繰り返す生徒会活動だと、先輩教師が言っていたように学校は育っていかない。かといって、僕のような10年選手ばかりが生徒会活動のような「センセイのオシゴトとしての喜び」を味わうことができるポジションを、後輩から奪ってしまっていいのだろうか、とも思う。でも、やっぱり10年後の町づくりをイメージして、どんな経験をさせてあげようか考える教育が、地方小都市には必要だと思う。それが「その先に何があるのか≒well-being」ではないだろうか。