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70 何でラスボスやってるの?

中2数学は1章〜3章は基本的には『学び合い』で、図形領域は僕が一斉授業で進めてきました。今週から三角形の合同条件を使った証明問題に入りました。3つの三角形の合同条件からどれを使うのか、その絞り方についてレクチャーをし、その後はゆやかな『学び合い』で進めてもらうことにしました。

大野さんのこの投稿を見ると、とても不安になります。うまくいっていないのに、うまくいっていると思い込む危うさに、僕は陥ってしまっていないだろうか、と。


証明問題を難易度別に分け、さらに3タイプ(一部分を穴埋め、定型文以外は穴埋め、ただの枠)のプリントを準備し、どの問題から取り組んでも良いことにしている。また、一人で取り組みたいグループ、島隊形になりみんなで取り組みたいグループ、先生の説明を聞いて進めたいグループの3種類から選択して学習を進めていくことにした。もちろん、今日も含めて4時間でできるようになってほしい目安は伝える。

1時間目は、こんな子たちが印象的だった。
・数問解いた後、もっとも難しい問題にトライし、ゴール地点を確認する子
・プリントからはじめずに、ワークの簡単な問題からやり始める子

自分が一斉指導すると生まれないであろう、こういう子たちを見つけては、僕は心の中で喜び、心の中で応援している。「何でラスボスやってるの?」と聞くと「やってみようと思ったので」と返ってきて、うまくいくかどうかは別としてこの子達を応援したいな、と思う。
部活動もそうだけれど、意味があるかどうかは関係なく、まずはその子が選んだ方法を尊重したい。そして、うまくいくかどうかの戦況を近くで見てみたい。うまくいかなったら、その理由を一緒に考えたり、アドバイスしたりしたい。

でも、この行為はファッションなのか?と時折不安になる。うまくいっていないのに、うまくいっていると思い込む危うさに、僕は陥ってしまっていないだろうか、と。どうなんだろう。