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スリン象祭り | ゾウの村 ランブル日記 by Tomoko

サワディカー!
今年もこの季節がやってきました!そう!スリン象祭り(Surin Elephant Round-up)の季節です!

スリン象祭りは、日本人の間ではタイ三大祭りの一つとして知られています。
1960年に第一回スリン象祭りが開催され、その後、主催者は何度か変わっていますが、現在まで毎年多くのスリン県内に暮らすゾウたちが参加しています。
例年11月の第三週目の土日にメインのエレファント・ショーが行わています。

エレファント・ショーの前日には、市街地にゾウを迎えるためのビュッフェが行われます。
ゾウたちは普段スリン市街地ではなく、スリン県北部の県境にある「ゾウの村」と呼ばれる地域に暮らしています。このビュッフェには、象祭りに参加するために60キロから80キロ程移動してくるゾウたちをもてなすという意味があります。

ビュッフェの前には、スリン県庁とロータリー付近で「センパカム」という儀礼が行われます。この儀礼は、ゾウと暮らすクアイの人々が普段から行っているものです。
この儀礼の最後に、供物の一つである鶏を用いて、今年のゾウ祭りが上手くいくかどうかを占います。これは、かつてクアイの人々が象狩り(野生ゾウの捕獲)のために森に出かける際に行っていたものです。
現在、象狩りは行われていませんが、象狩りに参加した最後の世代の「モーチャーン」と呼ばれる人々が象祭りのセンパカムを執り行います。

メインのエレファント・ショーには、今年は失業ゾウも含めて200頭のゾウが参加予定です。なお、ゾウの数は、主催者の予算により毎年増減します。
私が調査を行っている二つのプロジェクトのゾウたちも参加しますが、今回は、失業ゾウたちの応募がとても多かったと聞いています。ぜひ、会場で失業ゾウたちへの応援もよろしくお願いいたします!

象祭りの会場には、様々な団体の展示・販売ブースや出店、ステージ、コンサートなどもあります。
私の調査先のプロジェクトのブースでは、ゾウの糞をリサイクルして作ったゾウのフォトフレームや、ノート、植木鉢、貯金箱、肥料などを販売しています!お手頃な価格で、可愛くて、他では売っていない珍しいお土産をお探しの場合はぜひお立ち寄りください。
こちらは9日(水)より始まっています。私も10日(木)、11日(金)とプロジェクトのスタッフとして行きましたが、連日多くの人で賑わっていました。

今年の主なスケジュールは以下の通りです。

<2022年11月18日(金)>
・朝8時頃にスリン駅から象の像があるロータリーまで、ゾウの行進
・ロータリー付近でセンパカム
・ゾウのビュッフェ
<2022年11月19日(土)>
・エレファント・ショー午前の部
・エレファント・ショー夜の部
<2022年11月20日(日)>
・エレファント・ショー午前の部
・エレファント・ショー夜の部

エレファント・ショーの座席はオンライン(LINE公式アカウント経由)で販売中です。

今年もエレファント・ショーではYouTuberゾウとゾウ使いたちのコンテストが開催予定です。それぞれのゾウたちがファンと協力しながら衣装や能力などを披露して、優勝を目指します!

ゾウの村では、ショーに向けて着々と準備が進んでいます!
先ほど村での最後の練習が終わったので、今日明日でゾウとゾウ使いたちが市街地に移動します。
今年の象祭りがどんなものになるのか、今から楽しみですね!

象祭り期間中、私は今年も調査でエレファント・ショーのメインスタジアムでスタッフたちと待機している予定です。もし見かけたら、お声かけください。


※クアイのゾウ使いにご関心のある方は、よろしければ拙稿もご参照ください。

よろしければ失業ゾウの支援のためにサポートをよろしくお願いいたします!いただいたサポートは困難な状況にある失業ゾウの支援のために使わせて頂きます!