エレノーラ

25歳女・165㎝・北国・旅に出る・飲み歩く下戸・ 2019年末帰国済み はてなブロ…

エレノーラ

25歳女・165㎝・北国・旅に出る・飲み歩く下戸・ 2019年末帰国済み はてなブログとほぼ同じです

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最近の記事

終わらない卒論

卒論が終わらない。 私が卒論を書き上げる時は、世界が滅亡する時なのではないかと思う。 卒論は、まるで逃げ水のように、近づいたと思えば離れていく。 あれもこれもやらねばならない。しかし私はそれらを小さな箱へと入れ、「後で絶対やる」のメモを貼り、煌々と青白く光る長方形と向き合う。 卒論そのものは本来、1年や半年くらいの時間をかけて完成させるものなのだろう。 私はあろうことかそれを2週間程度で終わらせようとしている。 なので一気に書き上げた。半ば強引に書いた。 突かれる

    • 【くぼスカート日記. 1 】       《くぼ、試作用の革を買う》

      みなさま、こんにちは。 気持ちいい秋晴れの土曜日ですね。 遅めに起きて、冷蔵庫にあったものをなんとなくつまんで、Instagramをチェックしながらまた横になりましたでしょうか。 はたまた、昨日の酒がまだ抜けきっていないグロッキーな朝(昼)を迎えていらっしゃるでしょうか。 はたまた隣に知らない人が寝ている状態を見て、同じ過ちを繰り返してしまったとさわやかな後悔をされているところでしょうか。 おそらくステキであろう土曜日をお過ごしのみなさまに向けまして、本日より【くぼ

      • エゾシカのスカートを作ります。

        みなさま、こんにちは。 久保えりなと申します。 このたび、北海道のエゾシカの皮革を用いたレザースカートのブランドを始めます。 エゾシカとは、北海道全域に生息する日本最大の鹿です。 現在北海道では、エゾシカの増加が社会問題になっています。"害獣"として扱われ、駆除対象の生物です。1990年代にかけて爆発的に増加し続け、年間約10万頭以上が毎年殺されています。 農林業被害や交通事故、北海道の生物環境への悪影響など、エゾシカの問題は多岐に渡り、人間との共生が課題となっています

        • ドイツに住んでいた時のかいものリスト

          小麦粉、たまご、トイレットペーパー、クリームチーズ、はちみつ、バター、ベーコン、ひき肉、ほうれん草、にんじん、ラザニア、リコッタチーズ、なす、ヨーグルト、オリーブ、いちご、ドライトマト、パスタ、トマトの缶、ビーツ、キャンドル、バジルの苗、帰りに花屋さん Photo:住んでいたアパートからの景色

        終わらない卒論

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        • くぼスカート日記
          2本
        • 就活記
          2本

        記事

          書きかけの夏の日記 オーストリア

          2019年7月27日 「早朝、たった4両編成の電車に、ぽつんと私1人。乗客は他にいない。 夏だというのに、まだ冠雪が残る荘厳な山々を横目に、列車はどんどん進んで行く。 オーストリア訛りのドイツ語に慣れなさを感じながら、訛りがわかる程度には成長したんだなと、少し自画自賛していた。 まだ目新しい夏の朝の空気と、朝日に照らされたオーストリアの美しい山々の中を、青空に包まれながら颯爽と向かう。」 Photo: 車窓からの景色

          書きかけの夏の日記 オーストリア

          【就活記.2】

          晴れ渡る北海道で生まれ育った私にとって、初めて経験する梅雨だ。 誰も頼んでいないのに、空は心模様を勝手に描写してくる。吸い込む空気は重たく水分を含み、ただでさえ浅い呼吸を難しくさせる。 「スーツを着る仕事は向いてないな…」とどうも新卒には見えない老けた見た目の女が、電車の窓に映る。無理やりスーツに身体を収め、ひと回り大きい靴に足をはめ込んでいる。 半蔵門駅で降り、Google マップを睨みつけながら、爽やかとは程遠い空気の中をやや重い足取りで歩いていく。 一度何もかも

          【就活記.2】

          生きている間に伝えておくこと

          先月の初旬、まだ肌寒い気温が雨と共に残る頃、幼馴染の友人の母が亡くなった。まだ52,3歳だったと思う。昔からその子とはよく家を行き来していて、母親同士も映画に行ったりランチに行ったり、仲が良かった。しばらく癌を患っているとは聞いていたものの、6月に逝去した。 私と私の母は、お通夜に出席した。彼女の父は会社の社長とだけあって、会場には立ち見も出るほど大勢が集まっていた。部屋に響く僧侶の声をしばらく聞いた後、御焼香をして、開いている棺を覗き込んだ。そこには息をしているかのように

          生きている間に伝えておくこと

          初夏の夜、すすきの

          少し前、6月の話になる。 終電も間近、突然雷鳴と共にどしゃ降りの雨が降ってきた。あまりの急な雨に、人々は下を向きながら急ぎ足で駅へと向かう。 「うーわ最悪…傘なんて無いよ…」と心の中で顔をしかめつつも、ビルの出入口から、急上昇した湿度の中に飛び込んだ。 駅までは、二車線の大きめの道路を一つ渡らなければならない。左右を確認しようと、目を細めながら少し顔を上げた。 道路の向こう側、人気の無いビルの狭間。突然上がった湿度とカーテンのような雨に隠れながら、小さい相合傘の中でずっ

          初夏の夜、すすきの

          【就活記.1】

          「就活」は非常に精神が参る。 1通のメールで全てがまた振り出しに戻され、思ってもいないことを長々と書き連ね、自腹で何度も飛行機に乗り、そしてまた振り出しに戻される。これの繰り返しだ。 今日の昼下がり、志望業界の企業が次々と倒産していくニュースを流し目に、部屋でぼーっと空気中の分子を数えている中で気付いてしまった。 私はなにに追われているんだ、と。 確かに未来は見えない。安心は欲しい。 「新卒」に価値がある現在の日本の就活は、タイムリミットが存在し、それに追われ続けなけ

          【就活記.1】

          noteもはじめました

          数日前、InstagramとFacebookに載せた投稿に思いのほか反響があったので、 ブログを開設しました。はてなブログと基本的に内容は同じにするつもりです。 基本垂れ流しですが、 通勤時間でも、ランチの時にでも、寝る前にでも、読んでいってください。 Photo:前に住んでいたドイツの一人暮らしのアパートからの景色

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