【実感】筑波小とお茶小の実質倍率に感じたこと ー実際の経験に基づきー

10月3日に筑波の1次抽選があったようですね。今年はコロナの件もあって、試験日程とか、抽選通過率に大きな影響があったようですけど、こればかりは受験生側ではなんともしがたい。

抽選は完全に「運」しだいなので、抽選のある学校については、祈るしかありません。

スポーツ選手って、験を担ぐと言われることがありますけれど、私も小さい頃からスポーツをしていたこともあり、受験直前は24時間、験を担ごうとしていました。

私は、昔から「右」足から試合会場に入ると幸運に恵まれるというジンクスがあったので、去年の試験前は電車に乗るのも右足から、うちに入るのも右足から、階段を上るのも右足から、右と左にドアがあったら右のドアから、スーパーで左右にレジがあったら右のレジへと、なんでもかんでも「右」な受験期間でした。

他の人にとってはくだらないことかもしれないですけど、子供の人生がかかっていたのでやむを得ない。

でもおかげ様で幸運に恵まれました。

筑波の試験概要

さて、まずは例年の筑波の試験概要についてのおさらいです。

約2000人が応募し(男子)、1次抽選通過率約50%、2次検査の倍率約10倍、3次抽選の通過率65%といったイメージです。

2次検査の倍率は約10倍ですが、これはあくまでも形式倍率です。

去年、実際に2次検査を受けたり、幼児教室が開催している国立模試を受けたことから感じたことは、実質倍率は10倍はないということです。

客観的なデータに基づいた実質倍率ではないですが、感覚的に、実質倍率は約5倍といったところだと思います。

合格水準にある子でも、1次の抽選でその約半分は2次検査に進めないですね。

また1次の抽選通過者のなかには、まったく勉強していない子や、勉強はしたけれど合格水準には到達していない子が結構混じっていたと感じます。

ですので、2020年入学の2次検査実質倍率は約5倍くらいだったのではないかと推測しています。

実質倍率約5倍ということは、合格水準にある子5人のうち1人が合格して3次抽選に進むということですが、この5人は誰が合格してもおかしくないレベルのはず。

検査当日のコンディションや、問題との相性(図形の問題)、審査する先生との相性で合否が決まると思います。

2021年1次抽選通過率は、男子約30%、女子約34%と言われていますので、2次検査の実質倍率は去年より低くなることが想定され、例えば女子は応募総数が1982人だったようなので、この数字をもとに単純に実質倍率を計算すると約2.29倍になります。

2021年入学の男子実質倍率も2倍強から3倍弱くらいではないでしょうか。

1次の抽選さえ通過すれば、きっちりトレーニングしてきたお子さんにとって今年の筑波はチャンスだと思います。

お茶の水の試験概要

次にお茶小の試験概要についてのおさらいです。

例年、男子約1100人、女子約1550人の応募で、1次抽選通過者は男女各210人(※)、2次の試験合格者は男子50人強(2020年入学)です。

※ A、B、Cの各グループで70名抽選通過

2次検定の形式倍率は、210人のうち約50人が合格しますので、約4倍強です。ただし、実質倍率は1.5倍程度だと思います。

実質倍率が1.5倍程度の推測する理由は、1次の抽選通過率が低いことに尽きます。

お茶の水の試験対策は、(抽選通過率が低くて、抽選通過するかどうかわからないので)ほとんど何もやっていない家庭が大半だと思います。

実際、去年、1次抽選日前日に塾友のパパママとお話ししたのですが、概ねほとんどお茶の水対策はやっていないとのことでした。

1次抽選直後、隣に座っていたママとお話しても、何も対策していないとのこと。

因みにうちは、万が一に備えて、お茶の水の願書を出した後から(確か、願書を出した1週間後くらい)3日に1回、15分程度、過去問5年分だけ解きました。

お茶の水の2次検定の会場にいったときに、他の受験生全員の様子を観察したのですが、1次の抽選通過した70人のうち、約3分の2は、キョロキョロしてたり、落ち着きがない、行儀が悪いといった感じの子が多かった印象があります。

お茶の水は抽選通過率が低いということもあってか、受験対策をしていない子、受験のためのトレーニングを積んでいない子が2次検定に相当混じっていると思いますので、2次検定の形式倍率は4倍強なのですが、実質倍率は抽選通過した70人のうち3分の1(キョロキョロしていたり、落ち着きがないといった子以外の子)のなかの闘い(約1.5倍)になるのではないかと思います。

ちなみに次の番号は、2020年入学のBグループの合格番号です。

3,4,13,15,16、23,26,27,28,40,43,54,55、58、64 以上15名。

キョロキョロしてる子や落ち着きがない子など、受験的にはちょっと厳しいなと思われる受験生が3分の2程度はいますので、残り3分の1(約23人)のなかでの競争になると思います(※)。


※ これは個人的な経験に基づいた推測です。


私、昔スポーツをやっていたこともあって、対戦相手の様子を観察する習性があり、お茶の水の会場でも他の子の様子を観察してしまいましたし、筑波の検査会場でも他の子の様子を観察していました。

筑波の検査のときは前半の前半のクラス(検査会場)にいたのですが、筑波はお茶の水よりも抽選通過率(筑波約50%、お茶の水約20%(男子))が高いということもあるかもしれませんが、筑波の子は顔つきが”キリっ”としてる子が多かった印象があります(前半の前半のクラスにいたので、特にそういう子(熱心そうな親)が揃っていたかもしれません)。

なぜ、筑波とお茶の水でこのような違いが出るかというと、やはり抽選通過率がかなり影響していると思います。

お茶の水は抽選通過率(男子約20%、女子約15%)が低すぎて、(抽選通過する可能性は低いと考えて)受験対策している家庭は少ないと思いますし、何の準備もしていない子が相当数2次検定に交じっていると思います。


筑波は抽選通過率が高いとまでは言えないけれど、約50%ありますので、基本的には受験のためのトレーニングを積んできている子が(お茶の水よりは)多いと思います。


余談ですが、お茶の水が抽選通過率を低くしているのは、受験トレーニングを積んできた子ではなく、子供の素の様子をみて合否を決めたいという学校側の方針とも思われます。

こうした学校側の方針は抽選後、準備時間もなく、すぐに検定という試験日程にも表れているのではないでしょうか。


一方、筑波は、抽選後、1か月程度受験勉強する時間があります。これは子供に学校側が競争する機会を与えていると思います。これはこれで競争を促す文化がある筑波らしいとも言えます。


以上、長々と書いてしまいましたが、伝えたいことは、今年の筑波の実質倍率は低い、お茶の水の実質倍率もかなり低いということです。


ただ、実質倍率が低いといっても油断は禁物です。
雙葉など難関校に合格しても、筑波、お茶の水に縁のない知人はいましたし、筑波に合格してもお茶の水には縁がない、お茶の水に合格しても筑波には縁がない方もいました。

ですので、余裕の持ちすぎや過信は避けた方がいいと思います。

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