年越しインド#1_ デリーで南北両得
ソニパットにあるJ宅滞在中は基本的に外食。車で(順調にいけば)2時間くらいのデリーにも足を伸ばした。さすが首都だけあってバラエティが豊富で、インド南北の料理が楽しめた。
クリスマスのHaveli
車で移動していると道路沿いに大きな駐車場を備えたドライブイン、通称ダバdhabaをたくさん見かける。特に大きな幹線道路沿いのものは車を持っている中〜上流階級しか来られないせいか建物もホテルくらい大きく照明や装飾も煌びやかなものが多い。飛行機を模した店舗の中でCAさんのコスプレをした人がサーブしてくれるお店まであるらしい。
クリスマスのディナーにとJが案内してくれたのはパンジャーブ料理を出す落ち着いた雰囲気のお店、Haveli。ミドルクラスの家族が特別な日に食べにくる店、という感じでみんな心なしかうきうきした感じ。お店のシグネチャーメニューを中心にオーダー。
・Dal makhani
・Matar methi malai
・Veg makhanwara
・Paneer tikka butter masala
・Laccha parantha, Ajwan laccha parantha
・Kheer, Ras malai
ところで、ご一緒いただいたJの同僚のブラジル人とウクライナ人の夫婦は辛いものがからしきダメだそうで、旦那さんは辛味のほぼないマライ、奥さんは別で頼んだイドゥリサンバルのイドゥリと”Without chili !!“を特注するピザだけという見てるこちらが申し訳なくなる食べ方をしていた。インドで生き抜くのはなかなか大変そう。
手付かずのサンバルとトマトチャトニ、ココナッツチャトニは我々がハゲタカして頂戴したが、路上のティファン屋とはまたちがう丁寧に作った味わいでしっかり美味しかった。
デリーでタミル Tamilnadu Bhawan
デリーには各州の大使館に当たる様なbhawanと呼ばれる施設が揃っているそうだ。日本のインド料理店の名前でも〇〇バワンはたまに見るけど、日本に住んでいたこともあるJ曰く「〇〇Bhawan=〇〇会館」みたいなことらしい。
このbhawanの食堂が一般にも開かれていて、デリーにいながらにして各地域のauthentic な料理が食べられるというので連れて行ってもらった。Mがマサラドーサに目がないこともあり行き先は南インドのタミル会館。ティファンからベジ、ノンベジの単品料理、ターリーまで幅広く取り揃えていて活気がある。値段は高め。
・Masala dosa
・Rava masala dosa
写真後日追加予定。白っぽくて普通のより軽くてパリパリした食感。米だけなのかと思ったけど、豆の代わりにsuji(セモリナ粉)が入ってるらしい。
・Chicken biryani
・Kerala parottha
・Madras coffee
*Madras filter cofeeの動画
全部にこうした食堂があるわけではないそうだけど、デリーの中でbhawan巡りをするのも楽しそう。行政区画のハイソなエリアにあるので、混沌とした市中とはまたちがうインドの一面も見れて面白かった。
ドライブイン Rasoi Dhaba
デリー市内を観光した帰りにテイクアウト。こちらはHaveli より庶民的で長距離ドライブの途中に立ち寄るような場所。24時間やってるらしく大きなトラックも停まっていた。味付けは全体的に塩と唐辛子が強くパンチの効いた感じ。
・Dal fly
写真左下。粘土が高く、レッドチリとクミン、コリアンダーリーフというシンプルでパキパキした味付け。
・Sarson ka saag
写真左上。こちらも高粘度。青菜とコリアンダーのフレッシュさが残ってて爽やか。
・Matar pulao
写真右。プラオにしてはかなり辛い。ブラックペッパーか?
その日の日中に路上でひたすら豆を剥くおっちゃんを見かけていたので新鮮なマタルのありがたみが沁みた。
J宅でまったり過ごすことも多く、あまりいろいろと外の食事を試すことは出来なかったけどバラエティは豊富で満足。
それにしても今年はいつにない低気温らしくソニパット滞在中ずっと凍えていた。アパートは断熱性が低く天井の高い造り、かつ電気ストーブしかないのにしょっちゅう停電しお湯も沸かせない。普段零下の雪国に住んでいるとはいえ暖房や風呂はあって当たり前の生活なので、じわじわとした底冷えが続くのは地味に体力を削られた。
あと、午前中は常に曇天で霧が濃く、午後の一瞬だけ陽が射したかと思ったらもう日暮れ、という日光不足も気が滅入る一因。冬季鬱気味の方は避けた方がいい季節かもしれない…
2022-23の年越しインドの旅をトピックや地域ごとにまとめておきたいと思っている。行く先々で習ったレシピも載せる予定。
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