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石川のCEDEC体験型エンタメ講演一覧

今年もゲーム開発者向けのカンファレンス「CEDEC」が横浜で開催されています(今年は2024年8月21日~23日)
「CEDEC」とは、コンピュータエンターテインメント開発者を対象とした、ゲームに関する技術や知識を共有する国内最大級のカンファレンスです。
毎年3日間にわたって開催し、エンジニアリング、プロダクション、ビジュアルアーツ、ビジネス&プロデュース、サウンド、ゲームデザイン、アカデミック・基盤技術の7分野で約200ものセッションが行われます。
石川も、主に体験型エンタメについてのセッションで何度か登壇させていただきました。

今年は珍しく現地参加しておらず、SNS等で現地の様子が流れてきて寂しくなったので(笑)、代わりに今まで石川が参加してきたCEDECの体験型エンタメ関係セッションの情報をまとめたいと思います。
スライドや紹介記事などは今でも参考になるものがあるかと思います。
(紹介記事、気づいたものは全部紹介したつもりですが、もし抜けなどあれば教えてください。追加します)

なお、CEDECのスライドはすべてCEDiLというサイトで公開されています。
会員登録は必要ですが、無料ですので、ぜひ登録をお勧めします。
(石川以外のゲーム開発のスライドもたくさん見れますし)


ARG:プラットフォームに依存しない新しい遊び方(CEDEC2011)

石川が初めてCEDECで体験型エンタメについて登壇したセッションです。当時IGDA日本SIG-ARGの正世話人だった八重尾昌輝氏との共同セッションとなっています。
…と一見普通のセッションのように見えますが、紹介記事を読んでいただけば分かるように、セッションの大半を現地で参加者の方にミニARGを体験してもらうという、掟破りなセッションとなっています(事前にちゃんとCEDECの運営には確認しましたよw)
これはARGを言葉で説明するより、やっぱり体験してもらった方が伝わるのではないかという案から出たもので(今以上に日本では事例が少ない時代でした)、登場していただいた役者の方も「ミステリーナイト」などを手がけるイーピン企画にお願いしたりして、手抜きなしのガチ体験イベントでした。スライド作るより大変だったかもw
おかげさまで記憶に残った方も多かったようで、別のセッションで名指しで誉めていただいたりとありがたい評価をいただきました。

■CEDEC公式サイト

■スライド(CEDiL)

■紹介記事


トランスメディアストーリーテリングから学ぶ「ゲームで物語る」手法(CEDEC+KYUSHU 2018)

こちらはCEDECではなく、福岡で開催されている派生カンファレンス「CEDEC+KYUSHU」のセッションとなります。
トランスメディアストーリーテリングという言葉が少しずつ知られるようになってきたので、ARGをはじめとしてどのようにゲームに使われているかの事例紹介です。(そして事例をぶち込みすぎて第4部をほとんど説明できなかった黒歴史)
扱う内容がかなり広い範囲になってしまいそうだったので、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの𥱋瀨洋平氏に手伝っていただきました。
内容的にはいろいろ整理できていない部分もあり、翌年のCEDEC2019⇒更に他のイベントアップデートしていきました。

■CEDEC+KYUSHU公式サイト

■スライド(CEDiL)


トランスメディアストーリーテリングから学ぶ「ゲームで物語る」手法 2019(CEDEC2019)

CEDEC+KYUSHUでのセッションの反応が良かったので、CEDEC用に内容をさらにブラッシュアップしたセッションです。
ありがたいことにこの公演をきっかけに色々な方から仕事等のお声がけいただき、自分の視点も更に広がっていきました。

■CEDEC公式サイト

■スライド(CEDiL)

■紹介記事

■派生関係

CEDEC2019の講演がきっかけで派生したお仕事やイベント関係です


ARによる物語体験への挑戦 ~『かいじゅうのすみか 体感エンターテイメント』の事例から(CEDEC2020)

2019年冬に東京ドームシティで行われた円谷プロダクションのイベント『かいじゅうのすみか 体感エンターテイメント』がとても良かったので、CEDECに公募しませんか?とスターティアラボ様にお声がけして実現したセッションです。
メインは『かいじゅうのすみか』の事例紹介なので、石川は露払い的な部分でARゲームの概要と現状についてお話をしただけです(笑)

■CEDEC公式サイト

■スライド(CEDiL)

■紹介記事


トランスメディアゲームの可能性 ~新たな物語体験を目指して~(CEDEC2021)

2020年にトランスメディア的な手法が使われた体験型エンタメがいくつも現れたので、それらの事例を紹介したい!と各社に働きかけて実現したセッションです。
「ガラパゴスの微振動」「#はやぶさ2からのメッセージ」「インサイドシアター」と、かなり違ったタイプの事例を具体的に紹介いただき、トランスメディアゲームの可能性を伝えることができたのではないかと思います。
このセッションもメインは個々の事例紹介なので、石川は最初の「トランスメディアゲームとは何か」の説明のみです。

■CEDEC公式サイト

■スライド(CEDiL)

■紹介記事


体験型エンターテインメントとは何か? ~広がるゲーム的手法~(CEDEC+KYUSHU 2021)

マーダーミステリーやイマーシブシアターなど新しいタイプの体験型エンタメが日本でも増えてきて、これらの全体像を見渡すものが必要かなと考えて登壇したセッションです(ちょうどIGDA日本のSIG-ARGとSIG-NAZOが合併してSIG-体験型エンターテインメントが誕生した年でもあります)
後半はそれらのジャンルの中でイマーシブシアターをゲームデザイナー視点で考察した内容になっています(いま見返すとけっこう考察が甘い部分あって恥ずかしいのですが)

■CEDEC+KYUSHU公式サイト

■スライド(CEDiL)

■紹介記事


リアル世界のゲームデザイン(CEDEC2023)

このセッションは、ARGをはじめとして体験型エンタメで過去たくさんの失敗例があって、新しく作る人に同じ轍を踏まないようにするためにそういった情報をまとめる必要があるのではないかというのがやろうとしたきっかけでした。

■CEDEC公式サイト

■スライド(CEDiL)

■紹介記事

■派生関係

公演の補足と公演動画をnoteでも取り上げていますので、そちらもご覧ください。

また、このCEDEC講演のたたき台となった「米光一成の表現道場」でのセッションはこちらとなります(有料)
全体のまとまりはCEDECの方がよいですが、CEDEC2023では紹介しきれなかった事例やノウハウなども含め4時間(!)しゃべりまくっています。


おまけ

CEDEC登壇というと石川は体験型エンタメの人になっていますがw、それ以外の登壇もちょっとだけやっています。以下はその2つ

産学官連携によるシリアスゲーム制作は可能か? -2009年度産学官連携シリアスゲーム制作プロジェクトの実例紹介を通して-(CEDEC2010)

ロジカルにゲーム企画をやろう! ~題材からのゲーム企画手法~(CEDEC2014)



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