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レーザー加工機を用いた立体物の作り方、強度アップ

接着面の形状を工夫することで、飛躍的に強度アップすることができます。
この方法は組立精度も上がるので一石二鳥です。

アクリル板の接着

アクリル板同士の接着はアクリル専用の溶剤型接着剤を用いると強力に接着することができます。
この時、接着面を直交させることで接着面積を広げると強度アップします。

嵌め合い

CAD作業は多少めんどくさいのですが、嵌め合い部分を沢山作ると接着面積が増えます。
接着面は剥離が起きやすい方向があるので、接着面を直交させることで剥離しやすい方向をなくします。

接着面を嵌め合いにした設計例部品
接着面を嵌め合いにした設計例組立

干渉の確認

Fusion360の検査機能を使うと複雑な嵌め合いでも不具合を見るけることができます。

①モデルを左クリックで選択


②検査を左クリックし、”干渉”を左クリック
③”計算”を左クリック
④計算結果 干渉があれば、干渉部のリストとモデルに干渉している部分が色表示されます。
干渉が無い場合は何の表示もコメントもありません。

試作

今回のモデルはPixy2(カメラ)のマウント兼遮光カバーですので、実際のカメラ画像が意図した通りになっているのかを厚紙で試作しました。
厚紙を用いるのはA4サイズ1枚10円程度と安価で、切削時間が短いからです。
ちなみに加工時間は、前出のモデルで厚紙2分、アクリル板2mm厚9分です。

厚紙(0.5mm厚)試作
カメラ画像確認

カメラの映り具合は良い感じなので、いざ本番!

組立完成例



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