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レーザー加工機を用いた立体物の作り方、ネジ頭の処理方法

ネジ頭が邪魔になる機構

ねじ締結部を円錐形状に削ることによって皿ネジの頭を隠す ”皿もみ加工” は3Dプリンタ、3軸NCフライスにできて、レーザー加工機にできない加工です。
円錐状に加工する事はできませんが、ネジ頭隠す構造に設計することは可能です。

スペーサー

下図の様にネジが出っ張る状態の場合は、皿もみ加工(円錐90°)して皿ネジで締結するのが定番ですが、ネジ頭を隠すスペーサーを用意する事でネジが干渉しない状態を作れます。

ベアリングよりネジ頭がでている状態
スペーサーによるネジ頭処理

六角穴付止めネジ

タップを切って”六角穴付止めネジ”を用いるとネジ頭が出ない締結ができます。

中央部2か所の青色が六角穴付止めネジ

この方法は組立順序が決まってしまいます。
上図の場合は六角穴付止めネジとM3六角支柱の締結を優先する必要があります。

手加工

どうしても皿ネジを使いたい場合は、穴面取りドリル(ドリル径6mm)を用いて皿もみ加工(円錐90°)をすれば使用できます。

穴面取りドリルをピンバイスに取り付けた皿もみ加工工具
刃先が危険ですので穴面取りドリルのケースを加工工具のキャップにしてます
実際の皿もみ加工


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