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#43 マスターズ優勝!松山英樹さんのマインド分析〜マインドの法則

マスターズが終わった。

松山英樹さんが優勝。悲願の優勝おめでとうと心から祝福したい。しかも初のアジア人だ。偉業を成し遂げたと思う。ただしである。観戦している私にとっては吐きそうな試合だった。もう心配で心配でならなかった!

松山さんは、おそらく最終日スタートの前半折り返しまでは、そこそこ良いマインドだったように思う。「もしかすると自分は優勝できるんじゃないか」という期待のマインド。まだ確実ではないけど、でもこのままうまくいけば、勝てるんではないかと言う期待。このマインドの時は、まだ望むものを得たいという執着の状態である。執着のマインドは、望むものをまだ得やすい。

しかしだ、後半である。松山さんのマインドは守りに入ってしまった。守りに入るという事は恐れ、自己防衛のマインドである。よし、このままいけば優勝できる。だから無理せず、確実に優勝を取りに行こう。余計なことはするな、そんな気持ちだったのではないだろうか。

ここからが問題だ。恐れのマインドは、望むものを逃すマインドなのである。望むものがどんどん離れていってしまう、逃げていってしまう、それが恐れのマインドの怖いところである。

あー、なんと言うことだろう!ボギーラッシュではないか。守りに入るな!松山!

そんな祈りもむなしく、松山さんはどんどん守りに入っていき、そしてボギーを叩くたびに、焦りや怒りが募っていく。そんな時起きているのは、自分への嫌悪のマインドだ。優勝への「執着」、負けることへの「恐れ」、自分への「嫌悪」。何という負のスパイラル。もうこのスパイラルになってしまうと、あとは優勝がどんどん逃げていくだけである。

松山さんは何とか冷静を保とうとしているが、完全にマインドはこの負のスパイラルに陥ってしまっていうのが波動で伝わってくる。まずい、非常にまずい事態。私はもうただひたすらテレビの前で祈るだけである。

すると同組で勢いに乗っていたアメリカの選手がマインドの落とし穴に落ちた。自分がもうあと1打差で追いつけると言うのを目前にしたとき、彼にも恐れが出たのだ。「執着」を持つという事は、そこに相対的にある「恐れ」も強くなると言うこと。優勝を手にしたい、勝ちたいという思いが強ければ強いほど、それと相対的にある恐れが強くなってしまう。

そして、案の定、彼は「恐れ」のマインドにのまれてトリプルをたたいた。こんなこと言ってはいけないけど、あーよかった!彼が普通の人で(すみません)

マインドの法則からすると、あの勝負どきにあんなトリプルを叩いてしまうのは、至極よくあること。マインドあるあるだよねと思いながら眺めていた。で、それに救われたのは松山さんである。松山さんが優勝できたのは、相手の選手がマインドの罠にハマってしまったから。本当に救われました。

肝心なのは、松山さんがどうすれば、後半のあんなボギーラッシュを防げたのか。問題はここだと思います。

私が見ていて感じたのは、彼は自分の力だけで、あの場にいると思っている。自分の力だけで優勝を取ろうとしている。それが、そもそもの間違いでマインドの罠にはまる原因だ。

もし、あの時松山さんが、自分はちゃんと導かれてこの場にいると言うことを心から理解していれば。そして感謝しながらプレイしていれば。優勝は自分で掴みに行くものではなく、導かれてするものだ。そういうふうに理解していれば、勝利への執着にのまれることなく、守りに入ることなく、もっと良いプレーで優勝できただろう。

力のある人ほど自分の力だけで戦おうとする。だからマインドの罠に陥ってしまうのだ。あのマスターズで、優勝争いをできたのは、自分だけの力ではない。応援してくれる方の力もあれば、天の導きもある。そのもとで自分は戦っているのだと、もっと謙虚に、もっと感謝の気持ちで戦うことができたら、結果はもっと変わったはずだ。

20分48秒

#マスターズ  #松山英樹 #マインドの法則 #メンタルトレーニング #スポーツメンタル

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