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YOLO JAPANがデリバリーを始めた理由

毛利元就もビックリ!! 3本の矢も簡単に折れるコロナショック

 こんにちは、YOLO JAPANのCEO加地太祐です。
今日は「YOLO JAPANってデリバリー始めたんだって?」
と言うことをご質問頂くので、その理由を赤裸々に説明していこうと思います。

私たちYOLO JAPANは日本に住む外国人の生活支援、経済活動を応援するのが目的で誕生し、既に日本全国で16万人のユーザーとなっています。

ユーザー数はグングン伸びてきました。
その理由は日本の労働力減少将来の人手不足です。

日本で暮らす外国人はすごい勢いで増えていて、2020年は300万人突破と言われていました。
そんな外国人を応援するために私たちは3つの事業を柱に事業を立ち上げていました。
 そんな3つの事業はコロナによって無残にもピンチが訪れます。

①ひとつ目の柱 「教育事業」⇒「3密の禁止ですべての授業は休講」

全国で日本に住む外国人に英会話のお仕事を提供していた私たちは、コロナで休講。授業のほとんどが停止となりました。
この英会話スクールという事業は不況に強い事業でした。
リーマンショックの時も教育は止まる事はありませんでした。
しかし、今回の3密は別でした。
人が人と接する事で学びや体験が生まれる。それが良いと思っていた。
その感覚はもう違うと教えられた瞬間でした。

ふたつ目の柱 「外国人求人広告事業」⇒ 飲食・HOTEL・清掃が全滅 

コロナの影響は感染者を増やすだけではなく、飲食店、HOTEL、そして清掃現場に大きな影響を与え始めました。
飲食店は営業できなく、HOTELは休業が始まり、清掃する場所を失った外国人は1番始めに解雇され始めます。
休業補償と言っても、100%保証される訳ではなかった3月、4月で多くの外国人は職を失い、路頭に迷う結果になります。
※現在は保証金額が変わっているようです。
これってお店やホテルが悪いわけではなくて、経営陣も何とか会社を守るために、断腸の思いで決断した結果だと思います。
ただ、私たち日本人は親戚や家族があるので、互いに頼りながら生活できます。しかし、多くの外国人は、異国の日本でチャレンジしており、今回のコロナのような事態で助けてくれる人は多くありません。

みっつ目の柱 「YOLO HOTEL」⇒ 休業により完全閉館

2019年9月28日にオープンした外国人だけで運営されたアート溢れるHOTELの「YOLO HOTEL」土日は満室になりつつあり、平日の稼働率と、客単価を上げていこう!!という矢先に緊急事態宣言。休館となります。
1月後半からコロナの話は中国人スタッフの中でも聞かれていました。
「武漢はホントにヤバイ。この動画見て!」とか
「うちの家族は外出禁止で大変な事になっている。」など
色んな情報が入るようになり、お客様の中でも「中国人観光客がいる?」などを気にする人が出始めます。
2020年2月、宿泊客は明らかに減少、3月には全く予約が入らない状態になりました。

3本の矢が折れれば売上は8割減少する。

かつて毛利元就は兄弟を3本の矢に例えて戒めたと言います。

「1本の矢では簡単に折れるが、3本束ねれば折れることは無い」

「いやいや、3本でも矢は折れるやん・・・・・」

なんと脆い矢なのか、それともコロナは3本の矢なんて簡単に折ってくるのか。こう言うとき、最も大事なのは慌てることなく、素早く新しい施策を生み出すこと。大昔、創業時代でも同じようなピンチはあった。
今は会社が変に大きくなってしまっているけど、根本的施策は

「入りを計りて、出るを制す」

適切な資金の確保だけではなく、出血を減らすこと。

それも「抜本的に支出を減らす」それを実践していきました。

**そんな中で増え続けるYOLO JAPANの応募者

多くの外国人は仕事を失い、そしてYOLO JAPANに仕事を求めていた。**

YOLO JAPANは外国人の生活をサポートするメディアです。
そこには毎日沢山の仕事を探す応募者が来るのですが、それが今まで以上に増えているのです。
これは「多くの外国人が仕事を失い、そして困っている」事を表しています。
当社の営業マンはテレアポ、セミナーを通じて外国人の働ける場所を何度も何度もアタックして探していました。
しかし、飲食店もそれどころではない。HOTELも開いてない。
そんな応募してくれる外国人に仕事を提供できないのです。

コロナショックの中では外国人に仕事は少ない

これって外国人の求人市場を見るとわかるんですが、ほとんどが飲食、HOTEL、清掃などの現場で、近頃は介護なども言われていますが、色々制限があって簡単ではない。
そんな外国人と日本人の共存を目指したYOLO JAPANですが、マッチングしてあげる市場がコロナによって崩壊している。
このまま黙って、市場が回復するのを待つの?
いやいや、何とか僕らでやらなければらない。

「仕事を探してマッチングから、仕事を作って活躍する場を提供する」

そこに早急にシフトをチェンジしてサポートしないと、存在意義がない。

そう決意しました。

新しい3本の矢をASAPで生み出す決意

3月中旬、最高に支出を抑えながら新規事業をつくり、外国人とYOLO JAPANスタッフが活躍する場を作らなければならない。
アフターコロナにどんな未来が待ち受けているのだろうか?
色んな仮説、想像、妄想を立てながら、

外国人の働ける場所をつくらなければならない。

と色々想像しました。

仮説 イートインの売上は過去に戻らない

賑やかな飲食店は良いですよね!活気溢れる現場に多くの外国人を提供したい。しかし、ソーシャルディスタンスを求められた今、今までのような座席、距離感で飲食店は経営できるだろうか?
恐らく難しいと思います。
座席数を減らすと言うことは、箱形ビジネスにとって売上の上限を下げると言うことです。
営業時間×座席数×客単価= 上限売上
と言うことですから、座席数が減れば売上が減ります。
すると、そのマイナスを補う施策が生まれてくる。

それが
・飲食店メニューのEC販売
・テイクアウト
・デリバリー

という新しい価値観の三種の神器です。
しかし、デリバリーって昔からあるけど、海外のように一般化してないよね?それってなんで?疑問が沸いてきます。

デリバリーがもっと広く一般化しない理由

上の絵を見てもらうとわかるとおり、デリバリープラットフォームを使うと最大35%くらいの手数料を取られます。
飲食店にとって35%を売上から取られると、全然利益出ませんよね。
その利益を確保するために、何をするか? そうです。
販売価格をつり上げるのです。

皆さんはデリバリーは少し値段高い?って思った事ありませんか?
普通に考えたら、お店以外で食べるなら、掃除も洗い物も、極端に言うと家賃もかからないので、安くなる、いや、お店と同じ価格であっても良いと思うのです。しかしデリバリーは高い。。。。。
こんなことしてたら、飲食店は倒産する。
今までお世話になった飲食店を助けたい。
デリバリーでもし外国人が働く事出来たら、仕事を失った外国人に大きなサポートが出来るかも知れない。

仕組みを作ってデリバリーに参入して仕事を作ろう!!

GWも返上して、全社員でシステム開発、WEBサイト、そしてテイクアウトデリバリーの注文フォームを作りました。
僕らの仕組みはこれ

まず、飲食店は売り上げを100%貰えるようにしたい!
配達する外国人は、配達料をしっかり渡してあげたい。
YOLO JAPANは仕組みと外国人のトレーニング、バックや自転車などを手配して、固定の金額を頂く。

これであれば、デリバリーはお店の価格に近くなり、飲食店は座席数が減っても販売できる。
さらに、1件注文すれば仕事を失った外国人に仕事が提供できる。

コロナじゃなかったら生まれなかったビジネスだけど、コロナだかこそ、自分たちが出来ること。
ずっと思い続けている「日本人と外国人の共存」に繋がるビジネスが生まれたと思っています。

さぁ、大阪でテストして、外国人に仕事を渡すべく、東京エリアでも近い将来展開できると思います。
知恵を出して乗り越えていくぞ
読んで頂きありがとうございました。

追伸。
そんな取り組みをTVで取材頂きました。

https://youtu.be/q-fmtM0xuNg


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