読書感想文 奇跡のリンゴ
読んでるうちにいろんなことに派生して考えさせられる。青森の小さなりんご畑が世界の縮図のように感じる。
世界は複雑に絡み合って成り立っている。多様な生物の営みが畑の生態系をより柔軟で強靭なものに変えていった。
全て自然の中で既に行われていることで人もまたその一部に過ぎない。1つの問題に対してそればかり見ていては解決の糸口は見えてこなくて、全体、森を見ないといけない。
華岡清州の話が出てきたけど、新しいことに挑むことについては同じだが、自然の摂理においては正反対な訳で、でもそれはある意味通じている。
どちらか一方を賛美することではなく、全体を見て両方が歩み寄っていかなければいけないと思う。
無農薬でも美味しいリンゴが育つことを証明出来たことも大切だけど、無農薬と農薬を使ったものが同じ値段で売られるようになると無農薬栽培をしようという人も増える。重要。
学者ではなく百姓、あくまで美味しいリンゴを生業として売ることが目的だからこそ大きな視野を持って辿り着けた偉大な功績だと思う。
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