本「母を捨てるということ」
勉強ができること=賢い、ではない。
でも勉強ができる(≒高学歴)人の文章って、言葉選びとか納得させる感じとか、なんかある。と、思わせる本だ。
整った顔立ち。医者。メディアでも活躍。
他人から疎まれる条件をいくつも兼ね備えた彼女がキレのあることを言おうものなら、一定の批判・アンチコメントも出るだろう。
そんな輝かしい人は、実は家庭内は悲惨なまでに壊れていて、母娘関係は最悪。
メディアに出る人だからこそ、告白本は売名行為の一つ、、、なのかもしれない。
でも売名行為だとしても、家庭の、自分の恥部をさらけ出すのは勇気がいることだと思う。
普通の告白本と違い、当事者家族として、医師として、依存症にどう向き合うべきか、社会全体に投げかけるメッセージが的を得ている。
それが私は、この本の唸るところの1つですね。
依存症だった母が亡くなった。
一般的にみれば、厄介者がいなくなってよかったね、かも知れない。
でも自分の心のモヤモヤは晴れないまま、対象がいなくなってしまうって生き殺しだよね。
いまはご自身にどんなケアをされているのだろうか?
それも気になった。