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復活までの25Laps

「思えば、あのときからなんですよね。」東洋大西山和弥選手は振り返った。あのときとは2019年4月鴻巣で行われた関東私学六大学対抗陸上の3000mのこと。

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ここで西山選手は8分57秒51で7位の記録が残っている。このとき左足のスパイクが脱げたまま走り、ゴールするやいなや、「痛い痛い」と叫びながら倒れ込んだ。当時は靴ずれでも起こしていたのかと思ったのだが、後続の選手にかかとをスパイクで踏まれてしまったらしい。かかとをよくみると、スパイクされた痕が残ってる。

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ここで股関節を痛めてしまったことで、西山はシーズン序盤から出遅れてしまう。そして2019年の苦しい駅伝シーズンを送ることになる。出雲駅伝は1区区間10位。全日本大学駅伝は5区区間11位。1年時から続いていた、箱根駅伝1区区間賞も3年次の今年は区間14位。東洋大学のスターターとして輝きつづけてきた西山。彼を襲った突然の不調は東洋大学ファンだけなく、すべての駅伝ファンの心配事でもあった。そして、彼の復調を皆待ち望んでいた。ところが、関東インカレも延期、ホクレンにも東洋大学の選手たちは出場しなかったこともあり、その調子を計り知る術が今年はなかった。ファンが知る唯一の手がかかりは大迫傑選手によるトレーニングキャンプSugar Eliteで先頭を元気に走る姿。

そんな西山が全カレ10000mに現れた。西山にとって全カレの10000mとは一年時に塩尻和也をおさえ、日本人トップの3位をとったレース。箱根駅伝1区区間賞をとった直後のインタビューでは解説の大迫から褒められただけで、顔を赤らめていた少年が、一緒にトレーニングすることで、どんな成長をとげてきたのか?そこに注目が集まった。

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月刊といいながら、一日に何度も更新する日もあります。「いつかビジュアルがたくさんある陸上雑誌ができるといいなあ」と仲間と話していたんですが…

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