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パラ競技はいつでもそばに。

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東京パラリンピックは民放では放送されることはなかったけれども、連日のように、ニュース速報で日本選手のメダル獲得ニュースが流れるテロップで、どんなに競技に興味がなかった人たちも、どれどれとNHKにチャンネルを切り替えるきっかけが産まれた。オリンピックの陸上競技ではたくさんの日本人選手が奮闘し、これまでにない活躍を見せたがメダルは競歩のふたつ。陸上にさほど興味がなかった人にとっては、もしかすると印象は薄かったかもしれない。パラ競技の魅力は選手たちの背景やサイドストーリーこそにあると、大会前は思っていたけど、競技日程が進んでいくにつれ、みんながどんどん熱狂していったのは「結果」であった。

これまでのパラリンピックを経験してきた選手たちは「出るだけでは社会環境は変わらない。結果がほしい」と東京ではオリンピック選手以上に結果を求め続けたのではないか。そういう風にも感じる。この東京パラリンピックをきっかけに、陸上ファンが普通にパラ陸上にも触れる機会が増えていけばいいと願っている。ダイヤモンドリーグロンドンに行くと、パラ種目と一般種目が一緒にならぶ。

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ヨーロッパの各国の選手も集まりやすいこともあるけれど、パラ種目の国際レースが、なんにも違和感なく、ダイヤモンドリーグのプログラムにパラ種目が組み込まれているし、お客さんも普通に湧いていたりする。

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冒頭の写真は東京パラリンピック女子マラソンで金メダルをとった道下選手がホクレン北見で5000mを走ったときのもの。ホクレンのような記録会はタイムが遅い順にタイムテーブルが組まれるから、道下さんの走ったパラ5000mはまだ日差しも気温も走るにはちょっと厳しい日中に行われた。このときは「もっと涼しい組で走らせてあげたい」と思ったが、いまにして思えば、日差しも気温も高いバットコンディションでどこまでスピードを追い込めるか?という、オリンピック本番を想定したものであったかと合点がいく。

このときのホクレンは後のメダリストや入賞する選手たちがたくさん出走した。パラ競技はいつでも、ぼくらのすぐそばにある。

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月刊といいながら、一日に何度も更新する日もあります。「いつかビジュアルがたくさんある陸上雑誌ができるといいなあ」と仲間と話していたんですが…

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