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1600mを走るということ。

OTT(オトナのタイムトライアル)というランニングイベントを
2013年から開催しています。
最近では砧公園を使った「キヌクロ」などもやってますが、
基本的にトラック・レースなので、実際に準備することや
スタッフの動きは毎回さほど変わらない。
そうすると、作るほうも、走るほうも、
「いつものこと」をやり続けることになってしまうので
毎回のように新たにチャレンジすることやテーマを盛り込んでいきます。
ちょうど駒澤大学のテーマが
「原点と●●」(●●は毎年変わる)としているように
同じことをやり続けるんだけど、新たになにかを加えてみる。
そうやって、作る側も飽きることなく続けることを考えることこそが
クリエイティビティを問われるところです。
ですから、この「原点と●●」という仕組みを考えた
大八木監督というのはやはりすごいんです。

ですので、OTTでも変えないところは残しながらも
毎回のように新たにテーマを加えていきます。
2020年2月29日に行う「東京マラソン1マイルズ2020」は
「1マイル」を捉え直してみようというこころみです。

この1年ほど、MGCができるまでの過程や
ダイヤモンドリーグやシックスメジャーマラソン、世界陸上といった
海外でのトラック・レースの現場。
そして、渋谷のラジオ「Track Town SHIBUYA」で
横田コーチをはじめとした陸上現場の最前線のみなさんと
話しているうちにまとまった骨子がこういうものです。
(これが一番の大仕事なんです笑)

1600mを走るということ。

できたばかりの新国立競技場にサブトラックがあることをご存知ですか?
サブトラックとは補助競技場という意味。
メインスタジアムで競技をする選手たちが
調整やウォーミングアップをおこなうトラックのことです。
東京2020オリンピック・パラリンピックが開催される
新国立競技場のサブトラックは、
すぐとなりにある明治神宮外苑にある軟式野球場に
仮設トラックがつくられました。

仮設といえども世界中のトップアスリートのパフォーマンスに対応する国際基準に、みあった最高グレードのトラックです。
このサブトラックは東京2020オリンピック・パラリンピックが終わると、元の軟式野球場に戻すことが決まっています。
2020年以降、東京にはたくさんのレガシーが残りますが、
このサブトラックだけは、幻のレガシーになるに決まってる、
みなさんの記憶だけにしか残らないレガシーです。

この幻のレガシーをより多くのランナーや陸上ファンに残してもらうこと。
東京マラソン財団、日本陸連といっしょに考えました。
世界中から市民ランナーが集まる東京マラソン2020。
そのスタート前日の2月29日にオリンピアン、パラリンピアンしか
足を踏み入れることができない、このサブトラックで
あらゆる走力の市民ランナーが参加できるトラックレース
「東京マラソン1マイルズ2020」を開催いたします。

この「東京マラソン1マイルズ2020」では
1600mという距離にフォーカスをあてました。
1600mという距離は日本ではあまりなじみがないかもしれませんが
400mトラックを4周すると1600m。ちょうど1マイル。
短距離選手が4人、それぞれが400mを走るマイルリレーもできますし、
1600mという距離はフルマラソンを走る長距離ランナーだけでなく、
800mや1500mを得意とする中距離ランナーも参加できる距離です。

10kmやハーフマラソンを走るのはまだまだ不安という市民ランナーも
1600mなら安心してレースに参加できますよね。

そして、新たなこころみとして「トラックを使った駅伝」。
1600m×4リレーも開催します。
トラックで開催するから、
観る方もレースの展開のすべてを楽しめますし、
走る方もずっと声援を受けながら走ることができる。
たくさんの「1マイル」レースが集まるから
「東京マラソン1マイルズ2020」。

自ら走るだけでなく、観ることも楽しめるレースとなることでしょう。
このレースを走るランナー、
そして作ることを支えるボランティアを募集いたします。
みなさまの参加をおまちしております。



短距離、中距離、長距離と種目も走力も違うランナーたちが
1マイルをテーマに集まることで
たくさんの人々が「走ること」を楽しむことができる。
「サブトラック」は日本中、至るところにありますから
ロードレースほど、コストや労力をかけることなく、
同じような試みが日本中でできるはず。

そういう第一歩が踏み出せればいいなあと思っているのです。

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エントリーは東京マラソン財団のサイトにて、
12月13日(金)10:00より開始します

ボランティアももちろん募集します。
とくに今回は映像や配信に強い方がいるとうれしいです。
そこを「新たなチャレンジ」にしたいのです。

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世界陸上ドーハでは、こんな小さなカメラと機材で
国際映像が配信される時代になったことですし。




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