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今日の一枚/大学生とハーフマラソン

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ランダムに1枚写真を選んで、そのあとに写真とは全く関係ないテキストが続く「一枚の写真」。たまに、写真と関係あるテキストが続くこともあったり、「一枚の写真」といいながら2枚貼ることもあったりします。写真は2月13日。山口市で行われた全日本実業団ハーフマラソンのラスト400m。実業団トップ選手たちを従えてフィニッシュの競技場に先頭で入ってきたのは、駒澤大学の主将となった山野力。「地元宇部鴻城高校出身山野力選手が先頭です!」と場内アナウンス。

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レース中盤からさまざま選手が前に出てレースを動かそうとしますが、山野選手は先頭が見える場所で動かない。集団を走る選手たちの表情をチェック。集団を走る実業団選手の特性からもトラック勝負に持ち込むと分が悪い。勝負できるのは一回だけ。地元出身であるがゆえに、コース特性はわかっている。力をため、ここぞ。というタイミングでロングスパートを決行します。

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ラスト200mで失速して4位となったとはいえ、タイムはハーフマラソン日本学生新記録の1時間00分40秒。これまで伝説となっていた、村山謙太の駒澤大学レコード1時間00分50秒を10秒更新。

大学生が実業団の胸をかりてハイペースでひっぱってもらいながらも、自分の持ち味をすべて出し切った会心のレース。優勝が目の前にありながらも勝ちきれなかったことで、これからの課題も見えたことでしょう。田澤廉が世陸に集中しても、部を預かる主将がハーフマラソン日本学生記録保持者。駒澤大学の2022年は面白くなりそうです。

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ツイッターや「今日の一枚」では掲載するタイミングをうしなった写真やテキスト、これからやってみたいことなどを、ここでこっそりとはじめています。ちょっとびびって月10回と書いてますが、一日10回更新する日もたまにあると思います(笑)情報誌のようなことを期待している方はやめておいたほうがよいかも。ツイッターやオープンなネットとは違ってクローズドかつバズらない場を作ろうと思います。

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月刊といいながら、一日に何度も更新する日もあります。「いつかビジュアルがたくさんある陸上雑誌ができるといいなあ」と仲間と話していたんですが…

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