今日の一枚/佐藤悠基スクール
「セーフ!」
東京マラソンフィニッシュエリアにたっていると、こちらをみつけた佐藤悠基選手が、笑いながら近づいてきた。
「(日本人)8位争いしてて、これはやばいと思って頑張りました」
2時間8分17秒。自己記録を41秒更新。MGCファイナリストへ。
トラックからマラソンへと移行して、何度も何度も距離の壁に阻まれてきた佐藤悠基選手が35歳にして、マラソンを探求しながら進化をしつづけている。
MGC獲得者インタビューで多くの選手がキプチョゲ選手をはるか上の存在として発言しているなか、彼だけは「歳の近いこともあって、トラックでも戦ったことあるし。」と同じように進化をしつづけるキプチョゲ(37歳)をフラットな目線で語っていたことが興味深い。
SGホールディングスというチームは佐藤悠基というお手本をもとにした佐藤悠基スクールのような側面がある。シューズが進化したことで、これまでの実業団チームのそれぞれが秘伝のように伝承されてきたマラソントレーニングが白紙となった。フォームもかわってくるし、身体に残る疲労もこれまでとは違う。故障する部位もかわって来たから、ケアそのものも変化する。
それらを佐藤悠基選手は自らを被験者として、試して検証し、それらをチームにフィードバックしつづける。あまりしられてないが、シューズメーカーとの契約も解消し、ひとつのメーカーのシューズを履きつづけるのではなく、国内外あらゆるシューズを履き、その特性を見極め、どこの筋肉が動くのか、果たしてそれは実戦で使えるか?そのシューズを活かす走り方とはどのようなものか?そこまでが彼の身体からフィードバックがマラソンやトラックの新たなレシピとしてSGホールディングスの選手たちに共有されていく。
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月刊 EKIDEN NEWS
月刊といいながら、一日に何度も更新する日もあります。「いつかビジュアルがたくさんある陸上雑誌ができるといいなあ」と仲間と話していたんですが…
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