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アニメーションラボ #6

僕の好きな先生

RCサクセションズの「僕の好きな先生」を聞くと必ず思い出すし。
その先生に会っても「僕の好きな先生」を思い出す。
そんな先生がいます。

専門学校時代の校長先生です。
デザイナーの専門学校でしたが、その先生は画家。
見た目から只者じゃない雰囲気の校長先生は、夏はアロハに麦わらにサングラス。冬は革ジャンにアロハにハットにサングラス。
入学式の日に「校長です。」と挨拶をした時のインパクトがもの凄くて
とんでもないところに入学したんじゃないかなと思いましたw

1年生の頃から僕は体験入学のスタッフをしたり、休みの日にも学校に入り浸っていたので、自然と関わることが多くなっていきました。

見た目の雰囲気が怖かったので、自分からはあまり話しかけたりしませんでした。体験入学の打ち上げ(スタッフの学生と先生たちでやる飲み会)で初めて話した時に「なに笑ってんだよ」とビンタをされてからは余計にビビりまくっていましたが、2年生になって学校にいる時間が増えてますます関わる事が多くなりました。
卒業制作の時期は毎日毎日、夜遅くまで学校に残っていたので
ときどき校長室に呼ばれてお酒を飲んだりしてました(無口でしたが、とにかくお酒とタバコと絵と生徒と関わる事が大好きな先生)

2年生の後半、卒業制作が終わりあとは、卒業式だけ。という時に
先生に「お前たちは、卒業したらどうするんだ?何かもう決まっているのか?」と聞かれたので
「まだ何も決まっていません。」と答えると「研究科を復活させようと思っているんだけど、学校に残るか?」と誘われました。

学校が大好きだったので「はい!残ります!」と即答。
お試しの研究科(校長先生の思いつきだったのか。カリキュラムもキチッと決まっていた訳ではなく様子をみながらの授業)だったので、授業料も安く。半年で終了しても1年残ってもどっちでもいいというものでした。
僕と一緒に研究科に残ったのは、僕を含め4人。
3人は半年で終了して、唯一僕だけが1年間研究科に残りました。

後半の半年は僕と校長先生のマンツーマン。
絵本をやりたいと思っていたので、一対一で絵本の事を教わりました。

あれから約15年。
毎年のように展覧会をして来ました。
展覧会をすれば必ず見に来てくれる先生。

先日の展覧会ももちろんDMは送っていましたが、展覧会は東京。先生が住んでいるのは大阪。
なので見にくる事はないやろな〜と思っていたんですが
前日の夜に突然連絡がきて「明日は何時からギャラリーにいるんだ?」と
「11時から最後までいます。東京にいらしてるんですか?」と聞くと返事は無し。

そして展覧会の最終日にやって来てくれました。
聞くと前日から来ていた訳ではなく、僕の展覧会を見るために当日来てくれたと。

本っっっっっ当に痺れましたっ!!!

いつも展覧会に来ても5分〜10分ほどの滞在時間。
今回もそれくらいの滞在時間でしたが、わざわざ東京まで来てくれるなんてと感激しました。

僕もあんな男になりたい!


今日のアニメーションは、鳥の羽ばたきの表現をアニメにしてみました

「カモメはゆくよ」

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ツイッターでタイムラプスで撮影したメイキング動画も投稿しています


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