心電図検定対策講座【問題10】
【問題編】
対策問題010-1 (出題: 2024/5/13)
88歳,女性。数年間に何度か失神イベントを認めるも,原因は特定されなかった。前日から倦怠感および食思不振の訴えあり,バイタルサインの異常に気付いた訪問看護師が救急要請。脈拍数30~45/分・不整,血圧:右73/36mmHg,左95/35mmHg。傾眠傾向あり。来院時の標準12誘導および長時間(1分間)心電図の記録を示す【図10-1】,【図10-2】。
【問題10-1】本症例には,冠動脈の慢性完全閉塞性病変に対するインターベンション治療歴があった。心エコーで菲薄化が予想される部位はどこか。2つ選べ。
(a) 前壁中隔
(b) 左室前壁
(c) 下壁中隔
(d) 左室後壁
(e) 左室下壁
【問題10-2】心電図所見から推察されるRubenstein分類の病型として最も適切なものはどれか。
(a) I型
(b) II型
(c) III型
(d) いずれでもない
対策問題010-2 (出題: 2024/5/13)
78歳,女性。独居。婦人科系悪性腫瘍手術の既往あり。現在は高血圧症で近医かかりつけ。娘・孫とともに外食に出かけた際に失神をきたし,意識回復後も歩行時ふらつきが強いため救急受診に至る。1週間ほど前から間欠的に「急に天井がグルグル回り出して意識が飛ぶ」ような自覚があった。脈拍数130/分・不整,血圧140/90mmHg。来院時の12誘導心電図を示す【図10-3】。ほどなくしてめまい症状の増悪を訴え,モニター心電図で徐脈が記録されたため,再施行された心電図記録も示す【図10-4】。
【問題10-3】心電図【図10-4】における心停止時間として,最も近いものはどれか。
(a) 3.3秒
(b) 2.3秒
(c) 6.3秒
(d) 4.3秒
(e) 5.3秒
【問題10-2】心電図所見から推察される病態として正しいものはどれか。
(a) Torsade de pointes
(b) 高度房室ブロック
(c) 徐脈性心房細動
(d) Brugada症候群
(e) 洞不全症候群
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