パンとわたし

今日はパン屋さんに行った。
ハード系の固いパンが多かった。
どれも美味しそうで、きっとパンが私を呼んでいた。

私は結局自身の歯と顎を気にかけたのか、
無意識に柔らかなアスパラベーコンパンを注文していた。
固いパンがおすすめのパン屋なのに。
お会計を待っている間、次々と他のお客さんが入ってきて、
パンと人の世界が融合した。
勿論みんな固いパンを注文していた。

 誰から教わったのか分からないが、
誰かに合わせることはとても簡単で、
人に流されることはもっと簡単だと、皆口をそろえて言う。
でも私は柔らかいパンが好きなんだ。大好きだ。
パン如きで私は人生を考える。


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