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空想エヂマ会 第3回目は「ケルナー」

前回は「ツヴァイゲルト」だったので、やはり今回は「ケルナー」だろう!と言う事で、「ケルナー」にしました。
全国的にはマイナーなドイツ系品種である「ケルナー」ですが、北海道の白ワイン用品種の数量では、ナイアガラに次ぐ2位。
日本のワイン原料用国産生ぶどう(赤白上位10品種)の受入数量としては、全体の1.6%で、白ワイン用品種では5位で、全国で346tが生産され、そのうちの308tが北海道で、生産されています。
(国税庁課税部酒税課 国内製造ワインの概況製造ワインの概況[平成30年度調査分]より)
今までは「ケルナー」や「ミュラー・トゥルガウ」が、北海道を代表する品種として栽培されてきましたが、近年は「シャルドネ」や「ピノ・グリ」などのフランス系品種の栽培も増えています。
これから積算温度が上昇していくとドイツ系品種やヤマブドウ系の品種から、もっと温暖な地方の品種の栽培が、増えていくかも知れませんねぇ。

『余市のケルナーの多様性』

今回の「ケルナー」の会は、メインの栽培エリアである余市のケルナーを集めてみました。
今回のワインリスト
【千歳ワイナリー】北ワイン ケルナースパークリング 2015
【キャメルファーム】ケルナー 2018
【余市ワイナリー】ケルナー オレンジラベル 2019
【滝澤ワイナリー】ケルナー 2019
【さっぽろ藤野ワイナリー】ヴィンヤードシリーズ ナカイブラン 2017
【千歳ワイナリー】北ワイン ケルナー 甘口 2013

ケルナーとは?

ケルナー(Kerner)とは、ドイツ原産の白ワイン用ブドウ品種。主にドイツで栽培されている香り高い品種である。
黒ブドウのトロリンガーと白ブドウのリースリン グの交配によって生まれた。
1929年にアウグスト・ヘロルド博士によってドイツのヴュルテンベルク地方の品種交配研究所で開発された、黒ブドウのトロリンガーと白ブドウのリースリングの交配種である。開発後、一般的に栽培が開始さ れたのは1969年である。ケルナーの名はヴュルテンベルク出身でワインが登場する詩歌を作成した19世紀の詩人の名前からとっている。 
ドイツ以外では、オーストリア、スイス、イタリアの南チロルで栽培されている。
日本では東北や長野県などの寒冷地でも栽培されるが、そのほとんどが北海道で栽培されています。

●ケルナーのスパークリングワイン

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【千歳ワイナリー】北ワイン ケルナースパークリング 2015
余市町登町の木村農園のケルナーを使っています。
ケルナーのスパークリングは、他のワイナリーでは、【オチガビワイナリー】【はこだてわいん】でもリリースされていますねぇ。

●余市のワイナリーのケルナー飲み比べ

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【キャメルファーム】ケルナー 2018
【余市ワイナリー】ケルナー オレンジラベル 2019

35年前からワイン用ぶどう栽培を始めた藤本毅さんから畑を譲り受け、2014年からぶどう栽培を開始した【キャメルファーム】と1974年に余市で初めてワイナリーを始めた【余市ワイナリー】の飲み比べ。

●中井観光農園のケルナー飲み比べ

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【さっぽろ藤野ワイナリー】ヴィンヤードシリーズ ナカイブラン 2017
【滝澤ワイナリー】ケルナー 2019

現在6社にぶどうを供給している中井観光農園のケルナーを使って醸造された。
札幌市にある【さっぽろ藤野ワイナリー】と三笠市にある【滝澤ワイナリー】の飲み比べ。

●ケルナーの甘口ワイン

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(千歳ワイナリー】北ワイン ケルナー 甘口 2013
ケルナーは辛口だけではなく、甘口のワインもつくられており、今回は熟成感も味わいたいなぁと思い2013ビンテージにしました。
ぶどうは、もちろん木村農園のモノを使用。

ツヴァイゲルトの会をやったら、やはり次はケルナーの会をやらないとイケナイだろうと言う事で、今回は『余市のケルナーの多様性』をテーマにしました。
余市のケルナーの会なら、もう一回ぐらい出来るよなぁ。
余市以外でも北海道なら富良野や三笠でも栽培しているし、東北や長野県でもケルナーをリリースしているワイナリーがあるので、ケルナーの会ならば、もう3、4回は出来そうです。
ケルナーの会なんて、そんなにやらなくて良いよ!と言われそうだが。

今回も定員は6名ぐらいと想定してます。
緊急事態宣言が続くようなので、6月までは空想エヂマ会を続けようかなぁ。

今回のワイナリー
【千歳ワイナリー】千歳市高台【キャメルファーム】余市町登町【さっぽろ藤野ワイナリー】札幌市南区藤野【滝澤ワイナリー】三笠市川内
【余市ワイナリー】余市町黒川町

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