見出し画像

空想エヂマ会 第4回目は「セイベル13053」

なんでそんなマニアックな品種をやるの?
その数字は、なんなのだ?
そもそもセイベル13053なんて飲んだ事ない!などと言うもっともな、ご意見も多々ありましょう。
しかし、どうも最近このセイベル13053が気になってしょうがないのでよねー。
これは私の性格がねじ曲がっているせいなのかもしれませんねぇ。
なので、今回のテーマは「セイベル13053」
全国的には、ほとんど無視されている品種ですが、北海道の赤ワイン用品種の数量では、なんと5位(清見を含む。と言うかほとんど清見だと思いますが)。
全国で86tが生産され、そのうちの71tが北海道で生産されています。
白ワイン用品種としてのセイベル種は、「セイベル9110」が全国で157t(主に山形県で栽培)が生産され、「セイベル5279」は、全国で17tが生産、そのうち北海道で17t(北海道と言うか全部ふらのワインが栽培ですよね)しています。
(国税庁課税部酒税課 国内製造ワインの概況製造ワインの概況[平成30年度調査分]より)
近年は、だんだんと栽培面積が少なくなってきているようですが、近年は個性的な「セイベル13053」のワインがリリースされています。
万人に受けるかは微妙ですが、一部のファンからは人気が出そう(ホントかソレ)。

今回の「セイベル13053」の会は、北海道各地の「セイベル13053」を集めまてみました。
題して『いまさら聞けないセイベル13053』です。誰も聞かないよ!と言われそうですが。
今回のワインリスト
【十勝ワイン】清見 2011
【奥尻ワイナリー】セイベル13053 ロゼ 2014
【ワイナリー夢の森】ルイス・ベーマー 2017
【さっぽろ藤野ワイナリー】アッジジのフランシスコ セイベル13053 2017
【宇都宮ヴィンヤード】ヨソキナイノルビー 2016
【東川ワイン】キトウシ 2018

セイベル13053とは?

フランス人のアルバート・セイベル氏によって開発された交配品種で、ビニフェラ種とラブルスカ種を交配して生まれた品種です。
アルベール・セイベルは、1万種以上に及ぶヨーロッパ種とアメリカ種の交配品種をつくりました。フィロキセラへの対抗策として開発されました。
育種番号つきで呼ばれてあり、日本で栽培されているのは5279、9110、10076は白ブドウ、13053は黒ブドウです。
セイベル13053は、セイベル7042×セイベル5409の交配種。
イギリスやアメリカ、カナダやニュージーランドなどの寒冷地で多く栽培されています。
日本では主に北海道で栽培されています。

北海道各地のセイベル13053の飲み比べ

画像1

【十勝ワイン】清見 2011
セイベル13053のクローン選別によって生まれた品種であり、十勝ワインの代表品種なので、これを無視することは出来ないですよねぇ。
10年経ってどうなっているのかも楽しみ。
どうにもなっていなかったりして、日本で1番メジャーなセイベル13053と過言でも無いです。
品種登録されているから、別品種じゃない?なんて事は言わないで下さい!

画像2

【奥尻ワイナリー】セイベル13053 ロゼ 2014
奥尻ワイナリーでは、確か(記憶が曖昧だが)もう、つくっていないセイベル13053のロゼ。
奥尻ワイナリーの赤ワインは、ブレがあるので(私の個人的な見解です)ロゼにしました。

画像3

【ワイナリー夢の森】ルイス・ベーマー 2017
夢の森幼稚園の理事長である木下さんがやっているワイナリー。
幼稚園を卒園したら赤と白のワインをプレゼントされるそうです。
しかし、ここのワインは、そんなに持つかなぁ?という気もします(私の個人的な見解です)。
成人する前に親が飲んでしまう可能性が大だよなぁ。

ルイス・ベーマーとは
1876年(明治9年)北海道に最初のワイン工場が開拓史によって造られました。 ルイス・ベーマー(1843~1896)はこの時、開拓史のお雇い外国人として垣根仕立てのブドウ栽培法やヨーロッパ種の輸入を指導したドイツ系アメリカ人。しかし、ぶどうの栽培よりもベーマーが最も高く評価されるのは、リンゴの生育指導であった。

画像4

【さっぽろ藤野ワイナリー】アッジジのフランシスコ セイベル13053 2017
北海道厚沢部町鶉(うずら)の進藤貞一さんが栽培したセイベル13053をさっぽろ藤野ワイナリーが醸造。
ワイン名の「アッシジのフランシスコ」は、キリスト教徒である進藤さんの洗礼名からきています。

10Rワイナリーに委託醸造されたセイベル13053の飲み比べ

画像5

【宇都宮ヴィンヤード】ヨソキナイノルビー 2016
浦臼町産のセイベル13053に少量のゲヴュルツトラミネールが入っています。
ラベルのもぐらは宇都宮さん自身を表しているそうです。
【東川ワイン】キトウシ 2018
ここのは個人や企業が運営するワイナリーではなく、は東川町が運営する東川町振興公社がブドウを栽培し、10Rワイナリーに委託醸造しているワイン。
両方とも動物がモチーフのラベルになってマス。

こんなワイン会を開催して誰が来るのだ?という気もしないでもないが、なかなか「セイベル13053」を、こんなに飲むなんて事は無いので、体験してみるのもオモシロイと思います。
今回はなかなかに難易度が高い会になっているが、「セイベル13053」の多様性は感じられると思います。
美味しいかどうかは別問題です!

定員は6名と想定してますが、この内容じゃ6名は集まらないだろうなぁ。
どんどんマニアックになっていく、空想エヂマ会だよなぁ。
どこかで修正しないといかんよなぁ。

今回のワイナリー
【十勝ワイン】北海道池田町【奥尻ワイナリー】北海道奥尻町【ワイナリー夢の森】北海道余市町【さっぽろ藤野ワイナリー】札幌市南区
【宇都宮ヴィンヤード】北海道浦臼町 
【東川ワイン】北海道東川町

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?