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空想エヂマ会 第5回目は「ミュラー・トゥルガウ」

「バッカス」をやって「ケルナー」と来たのだから、次は「ミュラー・トゥルガウ」だろう!なので、今回のテーマは「ミュラー・トゥルガウ」になりました。

全国的には、ほとんど栽培されておらず、全国の生産量の90%以上が北海道で栽培されています。
北海道の白ワイン用品種の数量では5位で、全国で79tが生産され、そのうちの72tが北海道で生産されています。
(国税庁課税部酒税課 国内製造ワインの概況製造ワインの概況[平成30年度調査分]より)
近年は北海道でもワイナリーの設立が多くなってきているが、新たに栽培しようとするワイナリーは少なく、年々生産量も少なくなってきているようです。
なので老舗ワイナリーでの生産が多いのが現状です。
ドイツでは甘口から辛口までさまざまなタイプが造られ、早飲みタイプのデイリーワインが多いのですが、日本では中口から辛口タイプのワインが主流です。

今回は、北海道各地の「ミュラー・トゥルガウ」を集めまてみました。
題して『いまさら聞けないミュラー・トゥルガウ』です。
聞く人もあまり居ないかもしれないけど。
今回のワインリスト
【松原農園】ミュラー・トゥルガウ スパークリング2018
【北海道ワイン】鶴沼ミュラー・トゥルガウ 2017
【ふらのワイン】ミュラー・トゥルガウ 2020
【月浦ワイナリー】ミュラー・トゥルガウ 2017
【さっぽろ藤野ワイナリー】NAKAI ミュラー・トゥルガウ 2015
【滝澤ワイナリー】ミュラー・トゥルガウ 2020

ミュラー・トゥルガウとは?

ミュラー・トゥルガウは、1882年にスイスの州であるトゥールガウからヘルマン・ミュラーによって育成された白ブドウ品種。ミュラー・トゥルガウは長い間リースリングとシルヴァーナーの交配によって造られたと信じられていましたが、DNA調査によりリースリングとシャスラ・ド・クルティリエール(別名マドレイヌ・ロイヤーレ)との交配であることが判明しました。
1970年代にミュラー・トゥルガウは、ドイツで最も植えられたブドウになっていたが、植え付けは1980年代からは大幅に減少したが、現在でも白ワイン用ぶどう品種としては、リースリングの次に多く栽培されています。
主にはドイツ、オーストリア、北イタリア、ハンガリー、イングランド、オーストラリア、チェコ共和国、スロバキア、スロベニア、ニュージーランド、アメリカなど各国で栽培され、日本では主に北海道で栽培されている。
ミュラー・トゥルガウは、19世紀後期から作られたいわゆる「新品種」の中でも、世界で最も広く植えられている。

北海道各地のミュラー・トゥルガウの飲み比べ

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【松原農園】ミュラー・トゥルガウ スパークリング2018
初めは北海道ワインに委託醸造する形であったが、2014年には自社の醸造所を設立。
最近は仁木町産のナイヤガラで、スパークリングワインも出しているが、基本的には自社畑のミュラー・トゥルガウのみで、スティルワインを醸造。
この2018のミュラー・トゥルガウは、スパークリングワインとしては初のリリース。

【北海道ワイン】鶴沼ミュラー・トゥルガウ 2017
空知の浦臼町にある総面積447ヘクタールもある直轄農場の鶴沼ワイナリーのぶどうを使い小樽で醸造。
鶴沼ワイナリーでは、ミュラー・トゥルガウの他にゲヴュルツトラミネール、ピノ・ブラン、ツヴァイゲルトなど約40品種を栽培している。
このワイナリーで1979年に初収穫され、欧州系品種100%で発売された第一号ワインがミュラー・トゥルガウでした。

【ふらのワイン】ミュラー・トゥルガウ 2020
1972年に北海道2番目のワイナリーとして設立。北海道旅行の際には、ラベンダーのラベルの「ふらのワイン」を見かけた事があると思います。
欧州系品種100%の白ワインで、毎年レギュラーにリリースされているのが、このミュラー・トゥルガウ。今年はケルナーもリリースしました。

【月浦ワイナリー】ミュラー・トゥルガウ 2017
北海道のワインに興味がある人ならば、一度は見たことある顔のラベルが印象的な月浦ワイナリーのミュラー・トゥルガウ。
北海道では最も古いドメーヌで、白ワインはこのミュラー・トゥルガウと赤ワインはドルンフェルダーがリリースされています。

●中井観光農園のミュラー・トゥルガウ飲み比べ

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【さっぽろ藤野ワイナリー】NAKAI ミュラー・トゥルガウ 2015
余市町登地区「中井農園」産のミュラートゥルガウ種を使用。同じ農園のケルナーをアッサンブラージュしたNAKAIナチュラルスパークリングもあります。
2015ビンテージなので、熟成感を味わえるはず。

【滝澤ワイナリー】ミュラー・トゥルガウ 2020
北海道余市町にある中井観光農園産のミュラー・トゥルガウを使用し、自社のソーヴィニヨン・ブランを3%ブレンド。白ブドウで行われるのは珍しいマセラシオン・カルボニック法を100%採用したワインです。
2020ビンテージなので、フレッシュさがあるはず。

ミュラー・トゥルガウも地味だよなぁ。今回のワイン会も人が集まらないタイプだよなぁ。
ラベルを並べてみると上品なものが多かったですねぇ。
最近流行りのカラフルな原色を使ったイラストやインパクトのあるデザインではなく、落ち着いた感じのラベルばかりになったのが、ミュラー・トゥルガウらしいよなぁ。
クラシックな雰囲気さえ感じマス。

定員は今回も6名。でも、この内容じゃ集まっても5名だろうなぁ。
マニアックなレア日本ワイン好きよりも、普通のワイン好き向けのワイン会になったよなぁ。
今回は料理のペアリングとか苦労しなさそうな、ワインリストになりました。

今回のワイナリー
【松原農園】北海道蘭越町
【北海道ワイン】北海道小樽市
【ふらのワイン】北海道富良野市
【月浦ワイナリー】北海道洞爺湖町
【さっぽろ藤野ワイナリー】札幌市南区
【滝澤ワイナリー】北海道三笠市

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