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2022年に気になったワイン [ロゼワイン編]

ロゼワインは、試飲会やイベントなどでも白ワインや赤ワインよりも飲む機会が少ないですが、最近では、個性的なロゼワインに出会う事があります。
日本ワインのロゼワインは、他の国よりも自由につくれると言う事もあり、面白いロゼワインが多くなっている気がしますねぇ。
2022年に飲んだワインの中で、気になったロゼワインを選んでみました。

2022年に気になったロゼワインは

この「ぴのろぜ」と千歳ワイナリーのピノ・ノワールロゼは、同じ木村農園のブドウなので飲み比べしても面白いカモ🦆

【ココファーム&ワイナリー】こことあるシリーズ ぴのろぜ 2020
フランボワーズやストロベリーの赤い果実の香り。
キノコや紅茶も少しあります。
今回で8年目のヴィンテージですが、安定していますねぇ。
いつもよりも、色の淡い「ぴのろぜ」ですが、果実もしっかりあり、旨味や酸味、アフターに酸味がありますねぇ。
今すぐ飲むよりも、あと1年か2年ぐらいは待ちたいなぁ。
熟成させると、酸味と果実のバランスがもっと良くなるカモ🦆
私としては、こことあるシリーズでは、「ぴのろぜ」と「ぴのぐり」がお気に入りです。
生春巻きや魚介の天ぷらなどに合いそう。
酢豚やエビチリなどの中華料理にも良さそうです。
生産者:ココファーム&ワイナリー
産地:北海道余市町木村農園
品種:ピノ・ノワール
スタイル:ロゼ
Alc:13%
試飲日:2022/1/15

滝澤ワイナリーのワインで一番ビンテージによって違いのあるワインかも知れないよなぁ。熟成させても面白いワインです。

【滝澤ワイナリー】タキザワ・ロゼ 2021
イチゴや桃、キャンディのような甘い香りとハーブティーのような香りもあります。
2020はピノ・ノワールとミュラートゥルガウが多めだったので、複雑味があって、シッカリとしたボディでしたが、2021はキャンベル・アーリーと旅路ロゼがメインなので、フルーティでさっぱりとしたモノになってますねぇ。
複雑さ、力強さよりも親しみやすさを感じます。
酸味がやや強めで、思ったよりもドライで辛口に仕上がってますねぇ。
アフターには苦味もあります。
リリース直後で、まだ、品種同士がよそよそしくて、まとまりに欠けるところがあるので、今すぐに飲むよりは2、3ヶ月待った方が良いカモ🦆
数年の熟成の変化もありますが、そんなに長く熟成させなくても良さそうだが、果たしてどうなるのか!
「タキザワ・ロゼ」はビンテージによって、アッサンブラージュが大きく違うので、垂直飲みとかするのもアリ🐜カモ🦆
生産者:滝澤ワイナリー
産地:北海道三笠市
品種:キャンベル・アーリー36%、旅路ロゼ24%、ソーヴィニヨン・ブラン15%、ナイアガラ13%、ピノ・ノワール(白ワイン仕込)11%、ミュラー・トゥルガウ1%
スタイル:ロゼ
Alc:10.5%
試飲日:2022/3/12

セイベル13053主体のロゼワインとしてよく出来ています。ファーストビンテージなので、これから良くなって行くのか、アレなワインになって行くのか!はたして、どうなるのか!!

【雪川醸造】スノーリバー アンスパークリング・ロザート2021
セイベル13053主体でピノ・ノワール、トラミーナ、シルヴァネール、シャルドネという珍しいアッサンブラージュ。
ラズベリーやチェリーなどの赤い果実や微かにハチミツや白い花の香り。
アフターには苦味とタンニン、ミネラルが残ります。
セイベル主体ですが上品で洗練されてますねぇ。
ファーストビンテージですが、これは完成度が高いカモ🦆
サクラアワード2022のゴールド賞を受賞しただけあるよなぁ。
ワイン名のアンスパークリングは、微発泡にするつもりがスティルワインになったので、命名したようです。
飲んでみると、やはり発泡があった方が美味しいだろうなぁと思いました。
チキンのトマト煮や豚肉とズッキーニの炒め物などが合いそう。
鰹のたたきや合鴨ロース パストラミなども良さそうです。
生産者:雪川醸造
産地:北海道東川町
品種:セイベル13053が92%、ピノ・ノワール4%、トラミーナ2%、シルヴァネール1%、シャルドネ1%
スタイル:ロゼ微泡(今回は発泡してないけど)
Alc:12%
試飲日:2022/9/10

昔はリリース直後はカタイので1、2年は置かないといけないワインでしたが、最近はすぐに飲めるようになって来たのが良いですねぇ。値段も長野のワインとしては良心的だし。

【ドメーヌ長谷】FUKUIHARA rose MV 20-21
イチゴやアセロラやグレープフルーツや洋梨などの香り。
アフターには苦味と渋味、酸味もあります。
2021年産のシャルドネをメインに、の2021年産マスカット・ベーリーAとピノ・ノワール、2020年産のカベルネブランとカベルネソービニヨンを上新樽熟成したキュヴェをアッサンブラージュ。
複雑なことしていますが、飲むと気軽に飲めるワインになっていますねぇ。
マスカットベリーAがチャーミングさを醸し出して、カベルネ・フランがボディを引き締めています。
いま飲んでみ良いですが、1、2年置いても旨味や複雑味が出てきて良いカモ🦆
瓶熟すると、ピノ・ノワールやカベルネフランが主張してきそうです。
コレは熟成すると化けるタイプのワインカモ🦆
豚肉の味噌焼きや鳥の唐揚げなどが合いそうです。
ナシゴレンなどのエスニック料理も良さそう。
生産者:ドメーヌ長谷
産地:長野県高山村
品種:シャルドネ、マスカット・ベーリーA、ピノ・ノワール、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョンほか
スタイル:ロゼ
Alc:11%
試飲日:2022/11/12

余市町にあるワイナリーなので、ナイアガラとピノ・ノワールを使ってみました!ではなく、キチンと計算されたワインだよなぁ。良く出来ています。でも、このアッサンブラージュは、他のワイナリーには広がらないだろうなぁ。

【カーヴデクラ】PACS 2021
ナイアガラの甘い香りは控えめになっています。
2021ビンテージなので、フレッシュさよりもピノ・ノワールのイチゴやラズベリーのような果実味も出て来ています。
微発泡ロゼですが、発泡はだいぶおさまっていますねぇ。
アフターには果実味と苦味、少しの甘味があります。
ナイアガラ65%とピノ・ノワール35%をブレンドという頭の固いワイン好きだと、ガチで怒る人が居そうなアッサンブラージュです。
しかもピノ・ノワールは木村農園産だしなぁ。
いますぐ飲んでも、1、2年ぐらい置いてから飲んでも変化が楽しめて良いカモ🦆
ラベルもインパクトがあるし、で
ネーミングの「PACS」は、偏見に囚われない自由なカップルをイメージしフランスの簡易婚姻制度の略語からPACSと命名したとのことです。
ワイン業界は偏見に満ちた人が、大勢いるらしいからなぁ。
知らんけど。
唐揚げやアジフライなどに合いそうです。
焼き鳥や鴨ローストなども良さそう。
生産者:カーヴデクラ
産地:北海道余市町
品種:ナイヤガラ65%(ベリーベリーファーム&ソウマファーム)、ピノ・ノワール35%(貴腐付木村農園)
スタイル:ロゼ、微発泡
Alc:12%
試飲日:2022/12/24

クヴェヴリやオレンジワインに脚光が浴びている昨今ですが、日本のロゼワインにも注目して欲しいですねぇ。
生産本数が少なかったり。なかなか手に入らないと言う課題もありますが、値段も3000円前後が多いし、熟成しても良いワインもあるので、店頭で見つけたら皆様買って飲んでみて下さい。

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