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空想エヂマ会 第6回目は「カベルネ・フラン」

「カベルネ」と言うと一般的には「カベルネ・ソーヴィニョン」ですが、今回のテーマは「カベルネ・フラン」にしました。
日本の土壌には「カベルネ・ソーヴィニョン」よりは、「カベルネ・フラン」の方が、合っているのではないかと、密かに思っている品種であります。
なぜ日本に合っているのか?それはカベルネ・ソーヴィニヨンよりも小粒で、早熟で、涼しいエリアでも完熟する事が出来るし、湿度や熱にも比較的強いと言われるからです。
あと日本ワイン好きには案外「カベルネ・フラン」ファンもいるのでは無いのかなぁ。
日本の「カベルネ・ソーヴィニョン」は、品種で思い浮かべるイメージと乖離しているので、「カベルネ・フラン」の方が受け入れやすいのと、「カベルネ・ソーヴィニョン」が好きと言うより、「カベルネ・フラン」が好きと言った方が、ワイン通のような感じがするからねぇ。
私も好きな品種なので、今回は「カベルネ・フラン」にしました。

日本のワイン原料用国産生ぶどうの受入数量としては、赤ワイン用品種では16位で、全国で71tが生産され、そのうちの32tが長野県で生産されています。
長野県以外のでは、岩手県や新潟県、山梨県、岡山県でも生産されています。
(国税庁課税部酒税課 国内製造ワインの概況製造ワインの概況[平成30年度調査分]より)
近年は、新たに栽培を始めるワイナリーもあり、年々生産量が増えていっています。

今回の「カベルネ・フラン」の会は、日本各地の「カベルネ・フラン」を集めまてみました。
題して『いま飲むなら、このカベルネ・フランだ!』です。
今回のワインリスト
【エーデルワイン】フラン・ブラン NV
【紫波フルーツパーク】カベルネ・フラン 樽熟成 2015
【ドメーヌ・テッタ】カベルネ・フラン 2017
【ウッディファーム&ワイナリー】カベルネ・フラン 2016
【小布施ワイナリー】カベルネ・フラン サンシミ 2016
【城戸ワイナリー】カベルネ・フラン プライベートリザーブ 2014

カベルネ・フランとは?

カベルネ・フランは、世界的に最も人気のある赤ワイン用ぶどう品種カベルネ・ソーヴィニョンの親として知られている。
赤ワイン用品種で栽培面積では世界17位で、主にフランスで栽培されている。
カベルネ・ソーヴィニョンの他にも、メルローやカルメネールの親になったとされている。
フランス以外では、アメリカ合衆国のカリフォルニア州やオレゴン州、カナダ(アイスワイン)、オーストラリアやニュージーランド、南アフリカなどでも栽培されている。
耐寒性もあり、高音、多湿にも強い。
原産地は長い間、フランスのボルドー地方が原産とされてきましたが、近年の研究の結果、現在ではカベルネ・フランのルーツはスペインのバスク地方にあると考えられています。
フランス・ボルドー地方では主に補助品種としてブレンド用に栽培されており、主役になる事はあまりありませんが、日本では補助品種としてでは無く、カベルネ・フラン100%のワインが多いようです。

岩手県紫波町産の「カベルネ・フラン」の飲み比べ

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【エーデルワイン】フラン・ブラン NV
カベルネ・フランでは珍しい白ワイン。ジャパンワインチャレンジ 2020の銅賞を受賞しているそうデス。
スパークリングワインの「フラン・ブラン スパークリング」もあります。
こちらもオススメ。

【紫波フルーツパーク】カベルネ・フラン 樽熟成 2015
セニエを行ってから7日間かけてアルコール発酵させ、オーク樽(新樽・古樽のブレンド)で12ヶ月熟成。
2015ビンテージで、ボディもしっかりしていて、タンニンもあるので、そろそろ飲み頃になっているハズ。

山形県と岡山県の「カベルネ・フラン」飲み比べ

設立してまだ10年も経っていませんが、注目されているワイナリーの飲み比べ。
両方ともグラビティフローシステム(GF)を採用。

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【ウッディファーム&ワイナリー】カベルネ・フラン 2016
ブドウ農家が2013年に山形県上山市に設立したワイナリー。
ブドウの他にも洋梨やさくらんぼ、ブルーベリーなども栽培している。
このワインはカベルネ・フラン90%にメルロー10%

【ドメーヌ・テッタ】カベルネ・フラン 2017
名前のテッタはワイナリーのある岡山県新見市哲多町から来ている。
この2017ビンテージは初めての自社で醸造、瓶詰めまでした本当のドメーヌものデス。
ステンレス&樽発酵、ステンレス80%、樽20%で熟成後アッサンブラージュ。

長野県の「カベルネ・フラン」の飲み比べ

長野県の「カベルネ・フラン」を飲むなら、まずはこれは飲んどけ!と言うような2本。
両方とも手に入りづらいのが難点。

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【小布施ワイナリー】ドメイヌソガ カベルネ・フラン サンシミ 2016
この"サンシミ"とは除草剤、殺虫剤、現代殺菌剤を不使用で栽培し、無補糖無補酸、天然酵母での醸造を表しています。
裏ラベルには細かい字で、曽我彰彦氏の思いがビッシリ書かれています。
思いの他に凝縮感があるので、そろそろ飲み頃カモ🦆
自社畑のムラサキ第三農場にて栽培されています。

【城戸ワイナリー】カベルネ・フラン プライベートリザーブ 2014
大変な人気なため長野県でも一番レアなワインと言われてます。
今回飲み比べする小布施ワイナリーの曽我彰彦氏は、山梨大学大学院ワイン研究センターで一緒に学んだ仲間です。
自社畑のAki Vineyard(アキ ヴィンヤード)にてヨーロッパ式の垣根栽培により栽培しています。

定員は6名。でもカベルネ・フラン好きは、案外いそうなので、6名なら集まるカモ🦆
普通のワイン好き向けじゃなく、マニアックなレア日本ワイン好きのワイン会になってしまった気がするなぁ。

今回のワイナリー
【エーデルワイン】岩手県花巻市大迫町【紫波フルーツパーク】岩手県紫波町【ドメーヌ・テッタ】岡山県新見市哲多町【ウッディファーム&ワイナリー】山形県上山市【小布施ワイナリー】長野県小布施町【城戸ワイナリー】長野県塩尻市

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