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COFFEE☕BREAK②小論文の構成(特に段落の作り方)を確認してみましょう

こんにちは。
「経済時事ドリル」第1タームは先週までの13回で終了しました。
皆さんは今年の小論文のテーマ、どれが本丸だと考えますか?
ヤマをはるのも直前はアリだと思います。今の時点では、どのテーマでも何かしら書けるように、練習を積み上げていきましょう。

今日は第1タームと夏タームとの間のBREAKとして、「小論文の構成」をテーマにお届けします。特に段落を意識した書き方を確認します。

「小論文の書き方」のテキストはいろいろ出ています。もちろんそれらを活用していただくとよいでしょう。

このサイトは「大学編入」試験をベースに経済時事の知識を上げていこうというものです。学部ごとに出題されることの多い編入学試験では、小論文の形をした「問いに答える問題」と考えて、答えているかを常に確認して答案作成をすると得点につながります。「うまく書く」ことにとらわれず、問いに答えていきましょう。

ではInstagramで提示したスライドをこちらでも確認していきましょう。
早速、段落のことを考えてみます。

レポートなどで文章を書くことがあるかと思います。皆さんは段落を意識していますか? 新聞や本を読むと、ひとまとまりになっていて、切れ目があるところ、それが段落です。

段落数の目安

全体が短い文章でしたら特段問題ないのですが、長めの文章、例えば文が20個など続く文章で、段落の切れ目がないと、読みにくいのではと思います。特に答案では、読む人(=採点者)が読んでくれることが大事です。段落がない答案は、一見して読みにくい印象を与えます。

例外はあります。ぜひ人の文章(新聞など)を読み、段落の切れ目を意識してみてください。

段落の具体的なイメージ

経済学部や商学部等の編入試験で多いのは、60分で800字程度を1題の出題です。経営学部の一部では、60分で2題出題されることもあります。この場合は、1つを400字は書きたいです。可能なら合わせて1000字を目指すとよいのですが、リスクはあります。もう一つが短くなるリスクです。2題とも完成することが優先されます。

段落の例として、次の2つのパターンを提示しています。序論を短く作り、答えられる問いは答えてしまう。本論に1~3つのことをバランスよく書ければ、形としては書きやすいでしょう。なかなか思うような構成にならないことが多いので、絶対ではありません。次の本論①②のパターンでは、例えばメリットデメリットを本論で書く場合が考えられます。メリットは~、デメリット・留意点は~と分けるなら、1段落に入れてもよいでしょうし、分けることもできます。
分けるメリットは、書き直しなどの修正がしやすいところにあります。

600字ではまとめとしての「結論」は書けないかもしれません。字数が足りない場合は、2行程度で結論を入れるのも手です。(字数不足の減点を避けるため)

本論①②③のこともあります。この場合3もしくは5段落で考えます。
本論を先に書き、全体に書いておきたいことを最後にまとめる書き方もあります。

「型」を身につける練習は意識するとよいでしょう。ただし「型」は書きやすくするためのものであり、本来は「問いに答えているか」が大事です。解答を優先することは忘れないようにしたいです。

例題を読み、構成を考えてみましょう

具体的なイメージを持つと「こんなのでいいの?」と思えるのではないでしょうか。架空の問題で考えてみましょう。
例題を上げてみました。

少しだけ解説をすると、今年話題になっている「2024年問題」関連の例題です。これまでは「長時間労働」つまり事実上人々が無理をして残業をすることによって成り立っていたサービスを見直すフェーズにあることをおさえてあれば解答できる問題です。医師の働き方改革、物流の人手不足、建設現場の働き方、これらは「残業」を常態化させて辛うじて回っていた現場であったとしたら、見直さないとサービス提供が継続できなくなります。

これはサービスの受け手である私たちの生活にも影響が出てきます。料金が上がるだけではなく、サービス継続不可能になると、影響は選択肢が少ない弱者に及びます。もうお気づきと思いますが、人口減少の日本における課題の解消にもつながる知識です。

この例題で問いは
①働き方改革の柱の1つである「残業時間の上限規制」とは何か
+②規制の背景、目的
+③導入に当たっての課題

これらが含まれていれば、減点は少なくて済みます。
導入に当たっての課題は下の例では短くなっていますが、もう少し書きたいです。

序に当たるところに、残業時間の上限規制だけ書くだけでなく、働き方改革も触れると字数的にもバランスがよいでしょう。全体に関わる知識は、他の出題でも活用できます。「序」になるネタをいくつか仕込んでおくのも勉強として有効です。

過去問題などの出題例を見て、この▢を作り、構成を考えてみるトレーニングをしておくことは大事です。いくつかパターンを考えておくと、試験当日、時間を有効に活用できます。

構成を作った上で「知識が足りない」と気づいたら、用語説明の勉強をさらに増やしてみましょう。全体でも800字程度までしか書けないのですから、1つのキーワードについて1~3文でまとめておくので十分です。それを数、作っておくと少しずつ知識が深まります。

書き終えてからの見直しも習慣にしておきたいです。これはどのテストでも同じです。解答忘れがないか、文章題であっても確認したいです。書き忘れたことがあったら、最後のまとめのところに少しでも触れておくとセーフになる可能性があります。結論の段落を、知識の段落に置き換えればいいのですから。この場合、型(=最後は結論)からは離れるかもしれませんが、解答を優先したということになります。

「得点」することを意識して答案を作っていきます。「うまい文章」「人と違う文章」は、少なくとも経済や経営の学部では心配しなくて大丈夫です。あくまでもその大学学部に編入して勉強していける準備ができていることを示すのが、試験です。

夏の間にぜひ、受験するかもしれない大学学部の過去問題を見て、構成を作ってみましょう。次に必要な勉強が見えてきます。

それでは今日はここまで👩また次回お会いしましょう。

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