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■ 其の256 ■ タバコについて思う事
📕作家の河崎秋子さんが、お父さんのことを回想しているこんな文章があります。
タバコが体に悪いのは間違いない、もちろん父もそれをわかって吸っていたはずで、あえて吸っていたその意味を思う。農作業でトラクターを運転する間に、休憩のおやつ時間に、溜息の代わりのように吐き出していた煙りは、父にとって生活の一部だったのだろう。
終戦後、満州から引き上げたあと大阪で育ち、北海道へ移住して酪農家になったお父さんの人生と、タバコを吸っている姿に違和感はなかっただろうと思います。
📕 ■ 其の252 ■で 宮田笙子さんの五輪出場辞退について書きましたが、
わたしは、法律やルールの問題以上に、その人のタバコを吸っている姿が、似合っているか、いないかが気になります。
ストレスがどうのという表面的な理由より、その人にふさわしいかが問題です。
無理している感じ、やさぐれている感じ‥そういうのが見苦しいのです。
それはタバコに限った話ではなく、とにかく無理したり、いきがったり、やさぐれたり、くすぶっている人に幻滅します。
📕 法律上の線引きは、20歳です。
ですがわたしは、その人の「生き方」のスタイルが見えてきた時が、
タバコを吸うのにふさわしい時期だと感じています。(完全個人的意見)
ということで、最後に、この方たちはタバコが似合っているなあというシーンをあげます。
▶養老孟司先生、現在86歳。
0:38で煙草に火を付けるシーン。
お医者さんですが、タバコが完全に自分の生活の一部になっているんだなと感じます。
▶ピアニストのフジコ・ヘミングさん、享年92歳。
9:50からナチュラルに煙草を吸うシーン。
▶ 松田優作さん。缶コーヒーのCMなのに、0:11では煙を吐き出すシーン。
この人以上に、煙草の似合う日本人がいるでしょうか。
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