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■ 其の108 ■ 『 青春と読書 2月号 』 が届きました・・・・活字になった本に書かれているプロの文章は重みも深みも違う印象です。自分が書いているのは日記か思い付きのメモくらいに思えてきます。 ですが、それを読んで、さらにスキまで付けてもらえるのは有り難いです。


では、集英社PR誌『 青春と読書 2月号 』から一部抜粋して紹介します。

 

🔣村山由佳さんが、ご自身の新作『二人キリ』についてのインタビューより

 その時はじめて、阿倍定が逮捕された時の調書を読ませてもらったんです。最初は「なんなんだ、この女は訳分からん」と思いました。『風よ あらしよ』で伊藤野江を書いた時は、「なんでこんなに自分に重なるんだろう」と感じる瞬間がたくさんあったんですけど、阿部定は「自分とここまでかけ離れた女も珍しいな」というくらい遠く感じました。そこが出発点です。
                           <3ページ>



🔣三上智恵さんが、ご自身の新刊 『戦雲 要塞化する沖縄、島々の記憶』について書いてエッセーより

 当時6歳だった彼女はたまたま飛び込んだガマで一緒になった老夫婦から、自分は歩けないがこのふんどしを掲げて生き延びなさいと教えられた。命乞いしても良い、生きたいと願ってよいのだということがもっと多くの人の胸にあれば、助かった命がたくさんあったはずだ。あの白旗の少女の行動こそ尊い。今まさにそれを肯定する私たちでなけらばならないとひしひしと感じる。元総理大臣が「戦う覚悟」を呼びかける、戦前さながらのこの令和の時代。今こそ「戦わない覚悟」「戦争に協力しない覚悟」が必要なのだ。
                           <13ページ>



🔣甘糟りり子さんと、稲田俊輔さんとの対談より

甘糟 そんな私がカルチャーショックを受けたのはタイ料理でした。味覚的にびっくりしたんです。デザートではなくておかずなのに「甘さ」が堂々と前面に出ていて、「酸っぱさ」も全肯定されていることに衝撃を受けました。「甘じょっぱい」なんていうフレーズがまだ一般的ではなかったですしね。
稲田 僕も生涯でいちばん衝撃を受けた料理はタイ料理です。パラダイムシフトが起きたと本に書いたように、世界がひっくる返ったくらいの衝撃でした。タイ料理は日本人の口に合うポテンシャルを秘めつつ、「辛い」とか「パクチー」とか表面的には超新しいものをまとっていて、そのバランスが絶妙だった。タイ料理には伊勢佐木町で出会われたんですか?
                       <41から42ページ>



🔣表紙のカバーを描いた東京藝術大学2年の戸部日向子さんのQ&Aより

 Q 興味のあることは?
  楽器の製作、演劇やダンスによる身体表現

    Q 東京藝大はどんな大学か?
    自分の感性に噓をついたら居られない場所。そこが好きです。
                         <107ページ>

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