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■ 其の68■ JUNGLIA(ジャングリア)・・其の62の続きとして

🔣これはわたしの想像ですが、JUNGLIA(ジャングリア)を主宰している森岡毅さんは、観光や経済の面だけでなく、今の南西諸島がおかれた政治的、外交的危うさに対するアンチテーゼの思いも持たれているのではないかと感じます。平和で豊かな土地になることと、そこに外国人を含む多くの人が訪れることで、愚かな振る舞いなどしてはいけない場所(聖地)にしたいという思いもあるのではないかと感じるのです。

🔣思うに、仮にどんなに軍事的メリットがあったとしても、いまハワイを攻撃するとか、ピラミッドを破壊するとか、マチュピチュを占拠するなんて心理的にそうそうできることではありません。経済・文化・スポーツなどでつながることは対立や争いへの歯止めになると言われますが、それに加え、相手が手を出そうにも出せないレベルの存在になることは、ある意味最高の防衛です。お会いしたことはもちろんありませんが、黒柳徹子さんや吉永小百合さんを前にしたら、だれもこの方たちに対して、罵ったり暴力をふるう気にはなれないだろうと思います。それは国レベルでも言えることでしょう。 
 沖縄という土地をただ利用したりぞんざいに扱うのか、それとも本物の宝の島にするかが問題なのではないでしょうか。ただJUNGLIAというプロジェクトが成功して遊びに行けたらいいなという話ではなく、わたしたちの民度が問われていると受け止めたいです。

🔣ところで、台湾と中国(台湾という事実上の国と、習近平という事実上の皇帝)の問題が取り沙汰されていますが、誰かこんな風に言う人はいないものでしょうか。
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「この島を支配するというのなら、住んでいる二千万の人に、今より幸せで今より自由を感じさせることが出来なければ失敗します。どうしても支配したいと言うのなら、かつてアジアの島国と激烈な戦いをし、五年間占領したのち、数十年にわたりひとまず良好な関係を続けている超大国を真似できますか?」と。

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