「使えない」が嫌い

気持ちの整理をするために書かせてください。

昨日、夫が「取引先の人が使えない」と言っていました。

その理由は、理解力がない、から。

自分で調べればできることを何もせずに聞いてくることや

調べたところでその通りにできない人がいる…と。

私は、「あなたの求める基準は高すぎる」といいました。

彼は、難しい説明書や地図も簡単に読めるし(すごくささいなことですが(笑))、

私から見ても頭いいなあと思います。

ただしそれを他人に求めるのは少しレベルが高いんじゃないかと思ったのです。

私はプライベートの彼と一緒にいるとき、時々話についていけなかったり、

こうやったらいいんだよ、と教えてくれても失敗することが多々あります。

自他とも認めるポンコツなのです。

そんな部分を、もし「使えない」の判断基準でみられたら…と考えると

辛いです。

それを伝えると、「仕事とプライベートは違うから(笑)」と返されました。

「できない人でも誠実であればいい」とも言ってました。

「能力」か「誠実」か…。

でも能力がない人はいつだって真面目に仕事に取り組まなければならないのでしょうか。

そんなの無理ですよね。

誰だって、調子のいい悪いはある。

嫌なことがあって落ち込んで、集中できない日だってある。

彼は、そんな状態の人をどう思うのか…。

私は少し冷たいなと思いました。

そして、そんな状態の人に私だってなり得るのですから!

いくらプライベートだからといって、考え方ってそんな簡単に

切り替えられるものなんでしょうか?

(私自身が仕事上の感情をプライベートに持ち込みやすい性格なので感覚が分からないのです)


人によって向き不向きは絶対あります。

彼だって餃子もろくに包めないくらい不器用です。

あとご飯もよくこぼすし頭もよく角にぶつけるし、

口にもご飯をよくくっつけてます。

私はそんな不器用な様子を見るとはらはらするし、

もうちょっとうまくできるでしょうよ…と考えることもしばしば。


だけど、絶対馬鹿にはしない。

笑い飛ばしてやるんです!!←

だって、そこが彼の可愛い部分ですから。

さんざん難しそうなことを話しておいて

口元に米粒付けてたら…ちょっと面白いじゃないですか(笑)


そう、そんな見方を彼もできるようになってくれたらな、

なんて、思ったりするんです。


私はやっぱり「使えない」って言葉は嫌いです。

「使えない」けど、その人にできることは絶対ある。

多少、気を使って話のレベルを合わせたり

フォローをしてあげる部分はあるかもしれませんが

その人なりに取り組んでいるなら、一緒に頑張りたい。

その人が故意に適当に仕事をしているな、と感じたらむかつくけど…

まずは、人を見る。

今、どんな状態かを観る。

そんな視点もあっていいと思います。


もちろん、それは自分自身に対しても。

私の状態を一番感じられるのは私ですから!

集中できない時は休んだっていいし、

他のことをして、いったん頭を冷やすでもいい。

能力が出せなくて、誠実でもいられない時は自分にだってありますから。

最近はそうやって、自分を励ましつつ仕事ができるようになってきました。

そんな経験があったからこそ、

彼の一言が、自分を否定されたように感じて

ひっそり傷ついてしまったのだと思います。


ここまでぐちぐち書いてきましたが、

彼はポンコツな私を責めたことはないし、

基本的に面倒見がいいんです。

そして、

「その人の”状態を観る”っていうことが自分には欠けてる」って

以前ぽろっと言ってたんですよ。

だからなんとなくだけど…今まで一緒にいることで少しずつ

私の考え方も伝わっているような気がします。

それは彼に「理解力」があるからなんでしょうね(笑)


彼の一言に私はいちいち感情が動かされますが、

彼の日頃の行動を思い返すと、

「そんなこと言ってるけどあなた意外と優しいよ(コソッ)」

と言いたくなりました(笑)


もっと一緒に時間を過ごしたら

言葉だけでなく行動を通して

彼のことを知っていけるような気がします。

せっかくなら、小さなこともちゃんと消化していきたい。

そうやって、私自身が人として色んな考え方ができるようになりたいな、と思います。


今回は書くことで余計な口喧嘩を減らすことができました(笑)

ここまで読んで頂きありがとうございました。

















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?