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過敏性腸症候群に“低FODMAP食”が有効?

えいようJoin運営事務局スタッフが管理栄養士さん必見の記事を紹介していきます。

管理栄養士さんの仕事に活かせる情報共有になるように心がけています。
また「管理栄養士の集い」のコミュニティではこういったトレンド情報や毎月のイベント実施をしています。
良かったら覗いてみてください。

本日はこの記事について。


過敏性腸症候群とは?

過敏性腸症候群とは腹痛や下痢、便秘、腹部膨満感、腹部不快感などの症状が慢性的に続いているにも関わらず、検査をしても腸などに以上が見られない場合に診断くだされる病気。

多くの原因となっているのが、人間関係や仕事などで生じる「ストレス」や「緊張」を感じる場面。最近では全人口の5人〜10人に1人が敏性腸症候群の患者となっているそうです。

過敏性腸症候群の主な原因

過敏性腸症候群を発症する原因ははっきりとはわかっていないものの、「ストレス」「腸の知覚過敏」「感染性腸炎」「腸内細菌バランスの崩れ」が原因ではないかと考えられています。

ストレス

ストレスを受けると脳の視床下部から「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)」が分泌され、その刺激で腸の働きに異常が起こるとされています。

腸の知覚過敏

腸が刺激に対して知覚過敏になり、小さな刺激に対しても過剰に反応したり症状が強くなったりしてしまうようです。

感染性腸炎

感染性の腸炎にかかった後に腸が過敏になり、過敏性腸症候群を発症することもあります。

腸内細菌のバランスの乱れ

腸内に生息するさまざまな腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が出す毒素で腸が過敏になることも原因の一つとされています。

過敏性腸症候群の食事療法として注目の低FODMAP(フォドマップ)食

FODMAPとは、小腸で吸収されにくく大腸で発酵しやすい糖質のことで、過敏性腸症候群と診断された際には、これらを控えた食事が推奨されています。

FODMAPを多く含む食品

・小麦
・玉ねぎ
・カシューナッツやピスタチオ
・りんご
・ひよこ豆、レンズ豆
・牛乳などの乳製品

上記は低FODMAP食で避けた方がよいとされています。

ただし、食事に関する知識のない方が、低FODMAP食を自己判断で進めようとすると栄養バランスが偏ってしまいます。
そんなときに頼られるのが管理栄養士の皆さん。

過敏性腸症候群はいまや現代病ともされていますので、管理栄養士さんとして食事療法を発信したり、相談に乗ったりしてみてください!