2021/08/26 晴れ

なんとなく快方に向かっているようなそうじゃないような。短歌でもラジオに送るメールでも日記でも短歌でもとりあえず何かしら書いていれば落ち着くというか一旦の整理にはなるけれど、打つ手を止めてしまうとモヤモヤモヤモヤと曇り空がすぐに立ち込めてくる。適切だとか割り切りだとか物分かりの良し悪しだとか思考の単純化だとか自信の持ち方だとか、エトセトラエトセトラエトセトラ。
不正解の過去だけが明示されていて、今のことは一切合切まるっと雲のなか。
短歌をまたぼちぼち書きはじめた流れで与謝野晶子の「みだれ髪」を読み直したけど、以下に引用した一首があまりに手厳しくて笑ってしまった。でもきっと、先生が塗ってくれる毒蜜はどんな水蜜よりも情熱的で優美なんでしょうね。それはそれで味わってみたい。私とて負けず劣らず強欲なので。

人の子の恋をもとむる唇に毒ある蜜をわれぬらむ願ひ
与謝野晶子「みだれ髪」:新潮文庫