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【Wine ワイン】Mar de Lisboa Branco 2018

【Wine ワイン】Mar de Lisboa Branco 2018

海風の影響を受けたミネラリーでクリーンなワイン。


https://a.r10.to/hzQVM1


■Producer (生産者)
Quinta de Chocapalha

■Country / Region (生産国 / 地域)
Lisboa / Portugal

■Variety (葡萄品種)
Arinto 80%
Verdelho 20%

■Pairing (ペアリング)
カルディラダ・リカ・デ・ペイシュ Caldeirada Rica de Peixe(ブイヤベース)

イワシ(カスカイスのイワシは世界最高品質を誇る)


■Portugal

■プロフィール
ポルトガルにはユネスコの世界遺産に登録された文化遺産が14件、自然遺産が1件ある。主要産業はオリーブ、小麦、ワイン、コルク等に代表される農業で、特にコルクはポルトガルの主要な輸出製品の一つである。ポルトガルでは世界のコルクの約半分が生産されており15,000人以上がこの産業に従事している。世界最大のコルクメーカーであるアモリン社は、コルク臭の原因となるTCAのリスクを取り除いたコルクを開発するなど技術的な面においても世界を代表するコルクメーカーの一つとして知られる。また、繊維工業や観光、水産業も盛んで、特に鰯は有名である。ポルトガルは一人当たりの魚介消費量が日本に次ぐ世界6位。また、一人当たりの米の消費量はヨーロッパ最多である。この数字からも日本と似た食文化を持つ国であると言える。イベリア半島西端に位置し、スペインと国境を接するこの国は、国土が約92,000㎢で日本の約1/4、人口は約1,050万人で日本の約1/10と比較的小さな共和制国家であるが、250種を超える固有の品種やテロワールの違いにより、個性豊かでバラエティーに富んだ様々なワインが生産される。また、酒精強化ワインの銘産地として歴史的に名声を築いてきた産地で、ポートとマデイラはスペインのシェリーと共に世界三大酒精強化ワインと称されている。ワイン生産量は全体で6,736,772hℓ、D.O.P. スティルワインでは2,719,843hℓ、D.O.P. 酒精強化ワインでは918,288hℓである。ワイン全体での比率は白が32.5%、ロゼが6%、赤が61.5%を占める(Vinhos e Aguardentes de Portugal、Anuário2017/18による)。

■歴史
ポルトガルワインの歴史は紀元前600〜500年頃フェニキア人によって始まった。その後、ローマ帝国の属国としてワイン造りが広がるが、8世紀から11世紀までイスラムに支配されたことによりワイン造りは停滞する。イベリア半島でレコンキスタが始まった後、1096年にポルトゥカーレ伯領とコインプラ伯領が統合したことにより現在のボルトガルの原型が生まれた。カスティーリャ王国との戦いの後、ローマ教皇の裁定によってサモラ条約が結ばれ、1143年カスティーリャ王国の宗主下でポルトガル王国が誕生した。この頃からポルトガルワインはイギリスに輸出されていた。その後1297年にヨーロッパ最古の国境線となるカスティーリャ王国との境界が定められた。以降、エンリケ航海王子により海外進出が本格化しアメリカ大陸の植民地化が進み、後のヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路発見はポルトガルに莫大な富をもたらした。その後、更に東へ進んだポルトガルは日本に到達し、これを機に日本では南蛮貿易が始まり、織田信長等の大名の保護のもと、南蛮文化が栄えた。織田信長が好んで飲んだといわれる「珍陀酒(ちんたしゅ)」はポルトガルの赤ワインで、ヴィーニョ・ティントが珍蛇に変わって伝わったという説もある。やがて16世紀後半から衰退が始まり、スペインに併合されるが、後に独立。17世紀になるとイギリスとフランスの間で戦争が起きたことにより、ポルトガルワインはよりいっそうイギリスに輸出されるようになり、ポートがイギリスのワインと呼ばれるようになった。18世紀になるとオポルトの町でイギリスとドイツのシッパーが確立された。1703年にイギリスとの通商条約であるメシュエン条約が締結し、イギリスがポルトガルワインへの関税を引き下げたことにより輸出が拡大した。1932年から始まるアントニオ・サラザールによる独裁体制により、鎖国に近い状態となり、ワインは国内消費用となると共に、後の独立戦争によりワイン業界を取り巻く環境が他の国々に対して遅れていく。しかしながら他の国々から孤立していたこの間に多くの固有品種が発達した。その後1986年にEU加盟を果たし、高い経済成長や企業の民営化を遂げると共にポルトガル復興政策としてワイン産業が莫大な投資を受け、急速に品質が向上した。2000年代に入ると、ルイス・パトやドウロボーイズに代表される若い世代、また海外のワイナリーとのジョイントベンチャー等によって世界的なコンペティションにおいても上位に選出されるワインが多数生み出されている。

■気候風土
ポルトガルは南北に560km、東西に160kmと小さな国でありながら多彩な気候や土壌を持つ。北西部は比較的涼しい海洋性気候で、南に下るにつれて温暖な地中海性気候の影響が強くなる。南北ともに西の海沿いから東の内陸にかけて乾燥した大陸性の気候に変化する。マデイラ諸島やアソーレス諸島は温暖で湿潤。年間平均気温は北部の丘陵地帯で約10℃。南部の平地では年間平均気温が17.5℃を超え、夏場はしばしば35℃を超える。平坦な沿岸地域は大西洋からの風の影響を強く受け、オポルトの北に連なる山々の辺りでは年間降水量が2,000mmに達するが、内陸のワイン産地にいくと500mmを下回る。土壌は主に北部と内陸では花崗岩、片岩、粘板岩を主体とし、南部と海岸では主に石灰質、粘土、砂になるが、南部においても品質志向の生産者には片岩質が好まれる。また、ところにより沖積土や大理石、火山岩などもあり変化に富んでいる。

■主なブドウ品種
250種を超える固有品種があり、1ha当たりの固有品種数では世界最多。サラザールの独裁政権下で近隣のワイン生産国との鎖国状態がその背景にある。この国では様々な品種をブレンドする伝統があり、最も極端な例としては200種類以上をブレンドして造られた白ワインがある。しかしながら、単一品種から造られるバイラーダのバガ種やヴィーニョ・ヴェルデのアルヴァリーニョ種等の例外もある。ポルトガルの白ブドウで最も多く栽培されているのがFernão Pires フェルナォン・ピレスである。この品種はワインに柑橘系の味わいとマスカットを思わせるフローラルなアロマをもたらす。早く収穫されたブドウからはフレッシュな白ワインやスパークリングワインが造られる他、遅く収穫されたブドウからは甘口のワインが造られるなど様々なスタイルのワインに用いられる。この品種はMaria Gomes マリア・ゴメスの呼称でも知られていて、西海岸を中心に全国的に幅広く栽培されている。Alvarinho アルヴァリーニョは国内外で評価が高まってきていて、栽培地域が拡大しつつある白品種である。桃や柑橘類、トロピカルフルーツのアロマがあり、リッチでミネラル感のあるワインを生み出す。ポルトガルのワインとしては珍しく、多くの場合単一品種で使われる。ヴィーニョ・ヴェルデ北部で主に栽培されているが、近年栽培地域は南部まで広がりつつある。Loureiro ロウレイロはヴィーニョ・ヴェルデの海沿いを中心に多く栽培されている。ワインにはその名の由来とされるローレルの花やリンゴ、桃等のアロマがあり、爽やかなスタイルとなる。伝統的には他品種とブレンドされることが多かったが、近年では単一品種から造られることが増えている。Arinto アリントは非常に高い酸味が特徴の白品種である。成熟の遅い品種なので気温の高い場所で栽培しても清涼感が保たれる。造られるワインはリンゴやレモンのアロマを主体とした、ミネラル豊かでエレガントなスタイルとなる。この品種はPedernã ぺデルナァとも呼ばれている。ブセーラスが良く知られた産地であるが、国内の広大なエリアで栽培されていて、酸度の低いローカル品種のバランスを補うためにブレンドされることもよくある。ポルトガルの白品種の中でも特にオークとの相性が良い品種の一つとしてEncruzado エンクルザードが挙げられる。造られるワインは濃厚でありながらエレガントさを持ち合わせ、ブルゴーニュのようなワインになる可能性を備えている。ダォン地方で主に栽培されていて、ポルトガルで最も興味深い白ワインのいくつかがブレンドによって造られている。黒ブドウでは、ポルトガルを代表する品種としてTouriga Nacional トウリガ・ナショナルがまず挙げられる。この品種は濃い色調で凝縮した果実味とタンニンをもつワインになる品種であったが、近年、栽培地や生産者のスタイルによってエレガントなスタイルのワインも増えてきている。原産地はポルトガル北部であるが、現在、栽培地は全国に広がっている。今、注目を集めているドウロ渓谷において最も多く栽培されているのがTouriga Franca トウリガ・フランカである。この品種は主にブレンドに使用される品種で、濃厚な色調と豊かなアロマをワインにもたらす。Tinta Roriz ティンタ・ロリスはスペインのテンプラニーリョと同じ品種で、デリケートでエレガントなワインを生み出す。Touriga NacionalやTouriga Franca等とブレンドされポートやドウロの主要品種を担う他、ダォンでも重要視されている。アレンテージョではAragonez アラゴネスと呼ばれトリンカデイラ等とのブレンドによりしっかりとしたワインが造られるポルトガル品種において、単一で使用される最も代表的な黒品種がBaga バガである。若いうちは濃密で収敵性の強いスタイルのワインが多いが、こういったワインは熟成により真価を発揮し、10年以上かけて複雑なアロマとまろやかな味わいを発展させる。原産地はバイラーダ地方だが、ベイラス地方等でも栽培格されている。また、この品種はスパークリングワインのベースとしても使用される。ポルトガル南部で最も栽培されている黒品種がCastelão カステラォンで、デリケートなアロマを備えたワインの原料となる。南部一帯で栽培されているがパルメラ地方やペニンシュラ・デ・セトゥーバルに特に良く馴染み、ここで最大のボテンシャルを発揮する。Jaen ジャエンはスペインのガリシア地方のMencia メンシアと同じ品種で瑞々しい若飲みの赤ワインとなる。その他、国際品種も栽培されており、今後有望そうな品種としてSyrah シラーが挙げられる。

(Vinhos e Aguardentes de Portugal、Anuario 2017)
[白ブドウ]
品種名 / 面積(ha)
Fernão Piresフェルナォン・ピレス(Maria Gomesマリア・ゴメス)12,052
Loureiro ロウレイロ / 58,51
Arinto アリント(Pedernã ペデルナァ) / 5,778
Siriaシリア(Roupeiro ロウペイロ/ Códega コーデガ)5,431
Alvarinho アルヴァリーニョ / 3,187
Malvasia Fina マルヴァジア・フィナ(Boalボアル) / 2,605
Rabigatoラビガト / 1,592
Malvasia Rei マルヴァジア・ヘイ / 1,584 Trajadura トラジャドゥーラ / Treixaduraトレイジャドゥーラ / 1,564

[黒ブドウ]
品種名 / 面積(ha)
Aragonez アラゴネス(Tinta Roriz ティンタ・ロリス / Tempranillo テンプラニーリョ) / 20,884 Touriga Franca トウリガ・フランカ / 13,445 Touriga Nacional トウリガ・ナショナル / 13,032 Castelao カステラォン(João de Santarém ジョアォン・デ・サンタレン Periquita ペリキータ) / 9,130
Trincadeira トリンカデイラ(Tinta Amarela ティンタ・アマレラ / Trincadeira Preta トリンカデイラ・プレタ) / 8,413
Baga バガ / 8,258
Syrah / シラー(Shiraz シラーズ) / 5,674 Alicante Bouschet アリカンテ・ブーシェ / 4,888
Vinhão ヴィニャン(Sousão ソウザォン) / 3,894
Tinta Barroca ティンタ・バロッカ / 3,790
Jaen ジャエン(Mencia メンシア) / 3,789 Rufete ルフェッテ(Tinta Pinheira ティンタ・ピニェラ) / 3,422
Caladoc カラドック / 2,667
Marufo マルーフォ(Mourisco Roxo ムーリスコ ・ロショ) / 2,122
Cabernet Sauvignon カベルネ・ソーヴィニヨン / 1,752

■ワイン法と品質分類

1.ワイン法の歴史
ドウロはワイン生産地として1754年に制定され、ポートとしては1756年に世界で初めての原産地呼称管理法が成立。ポルトガルワイン全体としては、1986年のEU加盟に伴いワイン法が整備され、原産地統制名称ワインD.O.C.(Denominacio de Origem Controlada デノミナサン・デ・オリジェン・コントロラーダ)、産地限定上質ワインI.P.R.(Indicação de Proveniência Regulamentada インディカソン・デ・プロヴェニエンシア・レグラメンターダ)、地理的生産地表示テーブルワインVinho Regional ヴィーニョ・レジョナル
(1991年認定)、Vinho de Mesa ヴィーニャ・デ・メサの4階層が制定された。その後、2008年のEUのワイン法改訂に伴い現在の形に変更された。原産地名称保護D.O.P.(Denominacão de Origem Protegida):D.O.C.とラベルに表記することも可能、地理的表示保護I.G.P.(Indicacão Geográfica Protegida):Vinho Regionalとラベルに表記することも可能、Vinho(ブドウ品種名や収穫年の表示のあるものとないもの)に分けられる。2016年現在V.R.が14、D.O.C.が31認められているが(Wines of Portugal資料による)、産地としてはD.O.C. PortoとD.O.C. Douroまた、D.O.C. PalmelaとD.O.C. Setúbal、そしてD.O.C. MadeiraとD.O.C. Madeirenseが重なる。

2.ワイン法による分類
(1)Vinho ヴィーニョ
ポルトガルの最もシンプルなワインであり、Vinho Regionalの品質用に規定された、いかなるルールにもさらされない。収穫年やブドウ品種の有無に関わらず、様々な地域のブドウのブレンドによりワインを造ることができる。
(2)I.G.P.(地理的表示保護)
Vinho Regional ヴィーニョ・レジョナル(V.R.)14に分割されている地方ワインのエリアで造られるワインの呼称。規定はD.O.C.よりも緩い。品種やアルコール度数等の条件はあるが、D.O.C.で認可されていない品種やブレンドの比率、配合を選択できる等、生産者にとってより自由度の高いカテゴリー。
(3)D.O.P.(原産地名称保護)
Denominacão de Origem Controlada デノミナサン・デ・オリジェン・コントロラーダ(D.O.C.)D.O.C.の基準はブドウの最大収穫量や推奨、または認可されている品種の指定等によって制定されている。すべてのワインは、テイスティング、試験等の公式認定の通過が義務づけられている。

3.伝統的表記として認められている呼称Reserva D.O.Cワインに使われる呼称で、アルコール度数が地域の法定最低度数より0.5%以上高い、ガラス瓶に詰められている、官能検査を通過する等の条件を満たしたワインに認められる。

■EUの分類
①原産地呼称保護
(D.O.C)
②地理的表示保護
(I.G.P)
③地理的表示のないワイン

■ポルトガルのカテゴリー
①Denominacao de Origem Controlada
②Vinho Regional
③Vinho

[産地別の栽培面積]
(Vinhos e Aguardentes de Portugal、Anuário2017)
D.O.P. (ha) 、I.G.P. (ha)、Total Region(ha)

Minho ミーニョ 16,373 1,025 21,307
Trás-os-Montes トラスオスモンテス 409 379 14,510
Douroドウロ 38,881 124 42,023
Beira Atlántico ベイラ・アトランティコ 2,067 201 15,134
Terras da Beira テラス・ダ・ベイラ 1,551 829 15,520
Terras de Cister テラス・デ・システル 494 692 2,161
Terras do Dāo テラス-ド-ダォン 4,522 254 14,83
Lisboa リスボン 1,041 7,255 18,641
Tejo テージョ1,280 2,199 12,221
Peninsula de Setúbal ぺニンシュラ・デ・セトゥーバル 2,820 2,383 7,213
Alentejo アレンテージョ 13,818 5,755 23,879
Algarve アルガルヴェ 41 297 1,434
Acores アソーレス 265 114 1,700
Madeira マデイラ 299 0.5 1,052
合計 83,861 21,507.5 191,633

■リスボンLisboa

■プロフィール
リスボン地方は、大西洋沿岸に広がるポルトガルでも大規模な産地のひとつである。2008年ヴィンテージまではエストレマドゥーラ地方、またはオエスチ(西の意)として知られていて、ポルトガルで最も多くのD.O.C.を有している。個人のワイナリーが増える傾向にあるが、多くの小規模生産者はブドウを協同組合に搬入していて、大部分のワインがV.R.リスボンとして販売される。また、Vinhoと表記される日常消費ワインも大量に生産している。

■歴史、文化
かつてヨーロッパ随一の美しさと讃えられたリスボンの街並みは1755年の大地震によって壊滅状態となり、その後パリを見本とした街が造られた。しかしながら、壊滅を免れたアルファマ地区には中世の街並みが残っていて、この新旧の趣は多くの旅行者を魅了している。V.R.リスボンのエリアには4つの世界遺産がある。たとえばバターリャ修道院は、スペインに対してポルトガルの独立を守る戦いに奇跡的に勝利したことにより建設された。壮大で華麗な建物はポルトガルのゴシック・マヌエル様式を代表するひとつである。ジェロニモス修道院とベレンの塔はポルト黄金期を象徴する建物で、大航海時代の栄華の跡を残している。7〜8世紀に建てられた、ムーア人の城を起源とする街シントラは、かつてイギリスの詩人バイロンがこの世のエデンと称した美しい場所で、王宮や貴族の別荘が多数存在する。

■気候風士
ここは沿岸の美しい山岳地方である。この地域全体としては温暖な海洋性気候で、土壌は主に石灰岩と粘土質から成る。降水量は年間600〜700mm。所によりやや気候が異なり、モンテジュンド山脈より海側では海風によりブドウ畑は清涼に保たれる。標高500mに達するブドウ畑もあり、ここはフレッシュでミネラル感のある白ワインを造るポテンシャルを持つ。

■ワイン生産量
総生産量は1,225,840hℓで酒精強化しないD.O.P.ワインとしては58,557hℓ、D.O.P.酒精強化ワインとしては458hℓ。


■主要ブドウ品種(各D.O.C.により異なる)

[白ブドウ]
Arinto アリント
Fernão Pires フェルナォン・ピレス
Malvasia マルヴァジア
(Colares)
Rabo de Ovelha ラーボ・デ・オヴェーリャ
Vital ヴィタル

[黒ブドウ]
Aragonez アラゴネス
Castelão カステラォン
Ramisco ラミスコ
(Colares)
Tinta Miúda ティンタ・ミウーダ
Touriga Nacional トウリガ・ナショナル

■地方料理と食材
カルディラダ・リカ・デ・ペイシュCaldeirada Rica de Peixe(ブイヤベース)
フランゴ・ア・ピリ・ピリ Frango à Piri-Piri(オリーブオイルとピリ辛ソースでグリルしたチキン)
ぺラ・ロシャ Péra Rocha(大きくジュシーで香り高い梨)
ケイジャーダス・デ・シントラ Queijadas de Sintra(フレッシュチーズ、卵黄、アーモンド粉、シナモンでできたタルト)
パスティス・デ・フェイジャオン Pastéis de Feijão(インゲン豆、砂糖、アーモンドペーストに卵黄を合わせたタルト)
パスティス・デ・ベレン Pastéis de Belém(リスボンの有名なエッグタルト)
ブリーザス・ド・リス Brisas do Lis(アーモンドと卵を使ったレイリアの銘菓)
ノーゼス・デ・カスカイス Nozes de Cascais(卵とアーモンドをカラメルでコーティングしたスイーツ)
イワシ(カスカイスのイワシは世界最高品質を誇る)

■主要なD.O.C.ワイン

アレンケール Alenquer
モンテジュント山脈により大西洋の強風から守られるアレンケール市周辺の農村地帯に位置している。意識の高い生産者のグループがあり、新しい醸造技術が取り入れられていて、この地方の最も良いフルボディの赤ワインの幾つかを生み出している。

アルーダ Arruda
アレンケール同様山脈により守られた産地。主に黒ブドウ品種が栽培されている。2002年以降国際品種や他地方のポルトガル品種の使用が認められるようになった。

ブセーラス Bucelas
スティル、スパークリング共に白のみが生産される。ここではポルトガルで最良と評される白ワインの幾つかが主にアリント種から生産され、そのドライでミネラル感のあるワインは熟成に耐える。ここはリスボンから25kmという立地でありながら近年生産量が増加の傾向にある産地である。

カルカヴェロス Carcavelos
古くから甘口の酒精強化ワインの産地として知られる。3〜5年樽熟成されたワインはトウニーポートと同類のナッツの様な特徴を持つ。

コラーレス Colares
ユーラシア大陸西端のロカ岬の辺りに位置する。白はマルヴァジア種をベースとし、赤は非常に珍しいラミスコ種から、タンニンや酸が強く、熟成のポテンシャルを持つワインが生産される。プブドウが砂地の底深く5mまで根を伸ばすため、フィロキセラから守られた接ぎ木しない樹が今も生き続けている。

エンコスタスダイレ Encostas d'Aire
ダイレ山脈の傾斜に位置する産地。軽く、フレッシュな白、赤ワインが造られる。

ロウリニャア Lourinhā
アグアルデンテと呼ばれるブランデーの産地。

オビドス óbidos
フレッシュな白ワイン、スパークリングワイン、軽やかな赤ワイン等の優れたワインが冷涼な気候のもとに生み出される。

トーレスヴェドラス Torres Vedras
モンテジュンド山脈の海側に位置し、冷涼な気候により、ヴィーニョレーヴで知られるアルコールの低いワインや、軽やかなワインが生産される。


参考資料 日本ソムリエ協会教本、隔月刊誌Sommelier

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