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ゴミの中で、やり直すと誓った愛

映画ゲッタウェイは、スティーブ・マックイーンの唯一のバイオレンス映画と言っていいだろう。

鬼才サム・ペキンパー監督がメガホンを撮り、ショックなシーンをスローモーションで撮るという、独特の手法をもちいている。

そして、主人公のスティーブ・マックイーンは、このスローモーション技法で、ショットガンをブッ放し、見事なガンさばきを、見せている。
一方。この映画は、強烈なバイオレンス映画にありがちな、アクション一辺倒な映画とは、一線を画し、ほのぼのとした夫婦愛を描いている映画でもある。

夫婦の危機の中、ゲッタウェイ。ギリギリで逃げる夫婦は、敵から逃れ、清掃車に紛れこむ。ゴミと一緒に揺れながら、二人はほんとうの愛に気づいていくストーリーがなんとも愛おしい。

ハードボイルド俳優が、メロドラマを演じたらどうなるか…第3弾は、スティーブ・マックイーンの「ゲッタウェイ」である。

ラストシーンは、オンボロトラックを運転する爺さんだ、逃げきる算段をして、トラックを譲って欲しいと願うマックイーンに、「あんた達は夫婦かね?」と聞く。夫婦だと答えると、「そうか…そりゃいい。最近は夫婦でもないのに、やたらくっつくのがいるからなぁ〜」といい、トラックを大枚の値段で売る。なんともしたたかな爺さんが、この映画を引き立てている。

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