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男は、ずぶ濡れになって、ずっと愛する女を見つめていた

ハードボイルド俳優が、メロドラマを演じたらどうなるか…非常に興味深いテーマである。今週から4週に渡って、その4部作をお届けしたい。
まず、筆頭は「マディソン郡の橋」である。いわずと知れたダーティハリーのクリント・イーストウッドが生涯唯一のメロドラマを撮ったのがこの「マディソン郡の橋」だ。
私はこの映画を最初に見たとき、泣けて、泣けてしかたがなかった。普段はハードの役を演じるイーストウッドが、ほんとに優しいナショナルジオグラフィックのカメラマンを見事に演じている。

たった2日間の儚い恋に、二人は、永遠の愛を心の底から感じる。
そんな恋のラストシーンは、イーストウッドがどしゃ降りの雨の中、愛する女を見つめる姿が、なんとも切ない。
男はタフでなければ生きられない、しかし、優しくなければ生きてる資格ない。

ハードボイルドの王道の映画である。

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