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スラッシュリーディングの区切り方と効果は?

長文読解に効果的なスラッシュリーディングとは?

英語の学習方法でスラッシュリーディングという方法を知ってますか?

このやり方を覚えれば長文の解き方や読み方が早くなり英語を英語のままで理解きるようになっちゃうんですよ!

長文読解にはとっても有効なテクニックなので、ぜひ今回の「スラッシュリーディング」のやり方を身につけてくださいね!

文法や英単語はある程度勉強して知識はあるつもりなのに、なぜか長文読解になった途端に苦手意識が芽生える人いませんか?

そういう私も昔は長文が大大大っ嫌いでした(笑)

ても、長文読解って試験に絶対出るし、避けては通れない壁なんですよね。

「わかっちゃいるけど、じゃあどうしたらいいの?」

って思っている人もいるでしょう。

・長文が出ると時間がかかって仕方がない…

・長文の解き方がいまいち分からない。

・長文の読み方のコツってあるのかな?

など英語の長文で悩んでいる人はたくさんいます。

↓↓↓↓

I am bad at comprehending long sentences.(私は長文を解読するのが苦手です。)

だから、悩んでるのはあなただけじゃないんです。

ご心配なく!!

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英語を頭の中で日本語に訳すデメリットとは?

今回お伝えするスラッシュリーディングのやり方を覚えれば、今より英語の長文の解き方、読み方がずっと楽にそしてスピーディーなりますよ!

長文の解き方や読み方を上達させたいからといって、何も考えずにとにかくたくさんの長文を読み込んでも、あまり効果がありません。

それよりも英文を意味のかたまりごとに区切って読むことで、効果的に英語脳を作ることができるんです。

ところで、他の記事でもお伝えしていますが、日本の英語教育って英文をまず日本語に和訳してしまう授業がほとんどですね。

多分あなたが習った英語の授業でも教科書の英文を和訳してませんでしたか?

これって実はダメなんです!!

このクセがついてしまってるから、みんな長文が苦手になってしまうんです。

この和訳のクセがつくと、長い英文を一度読んで頭の中で日本語に訳すどいうステップをはさみますよね?

ということはある文章を単純に読むだけで英語と日本語という倍の時間がかかってしまいます。

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まだ倍だったら早い方です。

英語の長文が苦手な人だった3倍も4倍も時間がかかるはずです。

そうなるとどうなりますか?

長文を理解するだけで時間を使ってしまい、すべての問題を解く時間がなくなってしまいます。

そんな経験がある人もいるのではないでしょうか。

長文問題って他の問題に比べて難しい分、試験の点数も高い事が多く苦手な人はそこで点数を失ってしまいます。

でも逆に考えると、そこをうまくクリアすれば、みんなに差を付けて試験の点数がアップしますよね?

そのための便利なテクニックが今回お伝えする「スラッシュリーディング」なんです。

スラッシュリーディングの区切り方と方法

それでは、スラッシュリーディングを簡単に説明しますね。

簡単に説明すると英文を見て意味のカタマリごとにスラッシュを入れます。

そして、英語の語順に理解していくというテクニックです。

そう言われても

「どういうこと?」

ってなかなかピンとこない⼈も多いですよね。

それでは、例文を使ってスラッシュリーディンのやり方を見てみましょう!

たとえば、こんな英文があったとします。

He is the boy that I saw at the station yesterday.

彼は私が昨日、駅で見かけた少年だ。

この英文はthatを使った関係代名詞の文章です。

こういう英文って日本語に訳そうとすると一回最後まで読んで後ろから訳してますよね?

なので少し時間がかかってしまうんです。

しかし、この「少し時間がかかる」というのを何度も繰り返すことになると試験では命取りになってしまいます。

ここでスラッシュリーディングの出番です!

意味を理解する時間を短縮するのに、意味のカタマリごとにスラッシュを入れてみましょう。

He is the boy ∕ that I saw ∕ at the station yesterday.

(彼は少年だ∕私は見た∕昨日駅で)

日本語としては、きれいな日本語じゃないです。

でもどうですか?

英文の意味が分からないですか?

分かりますよね?

そうなんです。

この「大ざっぱにかたまりごとに意味を理解していく」という技がスラッシュリーディングのやり方なんです。

これを使えば英語の長文を読む速度がとても速くなるし、難しい英文だって飛ばし読みできるようになるんです。

スラッシュリーディングの区切りってどこに入れればいいの?

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それでは英文にスラッシュを入れていく場合、どんな区切りでスラッシュをいれればいいのか見てみましょう!

・前置詞の前後

・コンマ( , )・セミコロン( ; )・コロン( : )の後

・節の前

・準動詞の前

・接続詞の前

・長い目的語や補語の前

・長い主語の後ろ

といった感じなんですが、思ったより大変じゃないですか!!

これって英文を読みながら

「え~っと、準動詞がこれで、前置詞はここで、長い目的語は…」

なんていちいち考えながらスラッシュを入れていたら、読むスピードが遅くなって早く読むためのスラッシュリーディングなのに本末転倒な結果になってしまいますよね?

そもそも「スラッシュリーディングはこうしなさい」というカッチリとした決まりはないんです。

なので、見た目でなんとなく「これが一つのカタマリかな?」と思った所でスラッシュを入れていけばいいです。

例えば

Every food is available with a food ticket that is sold for 500yen in the school.

にスラッシュを入れると

Every food is available/with a food ticket/that is sold for 500yen/ in the school.

みたいな感じでOKです!!

「すべての食べ物は手に入る」

ふむふむ、どうやって?

「食券で」

なるほど、どんな食券なんだろう?

「500円で売られている」

500円ね! どこで?

「学校で」

なるほど、「学校で売られている500円の食券でいろんな食べ物が買えるんだな」

という感じでかんたんに理解できますよね?

今の例文って英語の語順通り前から意味を理解していきましたよね?

スラッシュリーディングってこんな感じでやっていけばOKです。

前置詞や目的語などいちいち深く考えずに、パッと見で意味のカタマリを意識してスラッシュを入れます。

スラッシュリーディングってこんな感じでOKなんです。

でも、慣れてくるとスラッシュを入れる所がだんだんとわかってきて、練習しているうちにスラッシュなしでも意味が理解でいるようになってきます。

(例えスラッシュの場所がおかしいからと言って、試験で点数が引かれるわけでもありません。)

私もスラッシュリーディングを練習したての頃は、上記のルールをカッチリと守ってスラッシュを入れていました。

すると慣用句に入っている前置詞と分からずにスラッシュで区切ってしまって、まったく意味が理解できなかったということもありました。

「必ず前置詞の前」にスラッシュを入れるということではなく、あくまでもパッと見て「意味」が分かる場所でスラッシュを入れるほうがいいでしょう。

スラッシュリーディングの区切り方 ―文の要素で区切る―

スラッシュリーディングでスラッシュを入れる位置は、実際にやっていくとわかりますが「文の要素」ごとに区切っていくというのもコツです。

「文の要素」って覚えていますか?

文法で習ったS(主語),V(動詞),O(目的語),C(補語)です。

これらを文の要素と呼びます

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主語・動詞・目的語が正しく把握できれば、その文章の致命的な読み誤りはまずないでしょう。

基本的に英文というのは「だれが・なにを・どうする(どうした)」という背骨をイメージしてください。

その背骨に修飾語といった肉がついている感じです。

この背骨部分がしっかりと把握さえできれば、その文章の大筋はだいたい理解できたようなものです。

逆に考えると、肉(修飾語)を落として背骨だけを見ると、その文章の本質が見えてきます。

だからスラッシュリーディングを難しく考える必要はありません。

本やいろんなブログでスラッシュリーディングを事細かく説明しているものもありますが

あまり難しく考えると、スラッシュリーディングを入れること自体がストレスになってきて、せっかくのテクニックが使いこなせなくなります。

私はスラッシュリーディングを今回お伝えしたようなやり方で簡単に考えて実践するように自分の生徒さん達に教えています。

ところで、日本語を勉強している海外の人も、私たちと同じように日本語を読んだ後、母国語の語順に一度変換して意味を理解しようとしているそうです。

この前、いろんな国の人と話す機会があったので聞いてみたところ、みなさんそう答えていました。

その結果、読んだり意味を理解するのに時間がかかっています。

私たち日本人も日本語の語順で理解するよう脳が作られています。

英語の語順で瞬時に意味が理解できるようになるためには英文の読み方にコツが必要なんです。

その方法が今回ご紹介したスラッシュリーディングです。

英文を意味のブロックでスラッシュを入れていくことで、英文を各ブロックごとに区切ってかたまりで意味をとらえるテクニックです。

スラッシュリーディングを始めたばかりの頃は、日本語と英語の語順が違うのでなかなか難しいかもしれませんが、スラッシュリーディングを繰り返して練習していくと英語を英語のままで理解できるようになってきます。

スラッシュリーディングのメリットとは?

スラッシュリーディングができるようになるといろいろとメリットが出てきます。

・英文を頭から読めるようになる。

・英文を正確に理解出来るようになる。

・長い文章でも意味を理解できるようになる。

・読むスピードが上がる。

・(頭から読めるようになると)英語の語順が身に付くのでリスニングも向上する。

私の経験上、TOEICが時間内に終わらない人の原因はほとんどリーディングスピードが遅いのが原因です。

そんな人にはぜひスラッシュリーディングの練習がオススメです。

リスニングだって聞こえてくる語順の通りに内容が理解出来たら、頭の中で日本語に並び変える必要がなくなります。

スラッシュリーディングに慣れてくると、読むスピードも上がり同時にリスニングの理解力もアップしていきます。

★スラッシュリーディングのまとめ

スラッシュリーディングは、長文読解力がスピーディーになる。

スラッシュリーディングを練習するときのコツは

・英文は頭から読む。(後ろから読まない)

・文意の固まりや意味(文の要素)ごとにスラッシュを入れる

・スラッシュの入れる位置はいちいち細かくこだわらない。

ということを意識してやってみてください。

スラッシュリーディングを練習すると日本語語順で理解しようとする脳を、英語のまま理解する英語脳にチューニングされていきます。

このトレーニングは長文読解力のアップにかなり効果的ですよ!

もちろん、知らない単語ばかりではこのスラッシュリーディングも意味がないので、基本的な英単語は並行して勉強してくださいね!

以下の記事はただ聞くだけよりも4倍も効率的にリスニングができるようになる内容です。実際に私が試行錯誤してたどり着いた方法です。そして聞き流すだけの教材がなぜ効果がないかの理由についてもお伝えします。

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