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「子供が欲しがっています」→「君に決めた!プレゼント」→「翌週にオークションに……」の法則。

kおはようございます、SUKESANです。これは実は初めてではないのですが、ちょいと悲しいことがありました。僕は数年前から、自分が今までに集めてきた主にレトロなゲームや雑誌、グッズを欲しい方に! とSNSを主にして募集させていただきプレゼントしてきました。これ、なんで売らないの? と聞かれることも多いんですが、一部は6年ほど前に売りましたが、それは本当に一部を売りました。が、その途中から思い出を売るのって何か違うな……と感じ始めるようになったんです。

僕は主な職業をライター、そしてテレビの放送作家、コマーシャルのクリエイターとしてたまにピアノ弾いたりしているのですが、仕事は仕事で成立していまして、そんなに大金持ちでもありませんが、生きてはいけるのでそれらを売ったお金が必要という感じではありません。また、ずっと保管しておこうとも思ったのですが、今すぐに使うものではないものを倉庫に保管しておくより、誰か本当に欲しい人に差し上げるのが一番良いと考えました。イメージは悪くなるかもしれませんが、正直、「良いことしているやん!」と思われたかったのもあります。嘘は言いません。


そして数年前から部分的にちょこちょことSNSでやりとりさせていただき、結構な数のものをプレゼントさせていただきました。

そんな中、僕も基本的にはオークションとかメルカリとかを見るのは好きなので、週に数回は自分の気になるキーワードで検索するのですが、出てるんですよ……。自分がプレゼントしたものが……。とはいえ、ある意味で所有権というのは差し上げた時点でその方に移るのは理解していますし、物もお金も回る物だと思ってもいますので、良い気持ちはしませんが、まあまあ……と考えてきました。

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そして今回、結構慎重にお相手様とDM等でやりとりさせていただいて、5、6回の行き来をさせていただき、ファコンを600本程度とニューファミコンという新型の本体&ケーブル、アダプターをお送りさせていただきました。その方は、今6歳と9歳のお子様がいらっしゃって、自分が遊んでいた時代のものを味あわせてあげたい。でもあまりコロナで収入がなく、去年お父様も病気で亡くしたと記されていました。

実は僕も2年前に父を肺癌で亡くしました。それは今2歳の息子が生まれる1ヶ月前のことでした。間に合わなかったんです……。その僕の気持ちとその方の言葉がなんだか僕の中でギュッとなってしまい、この方にお譲りしたいと思ったんです。

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600本程度ありましたので、一応コロナの問題もあるので、大量のアルコールウエットティッシュで掃除し、端子もできるだけ磨きました。2歳の息子も半分遊びながらですが一緒に磨きました。そして、妻が近所のスーパーから三往復もして大きめのダンボールを6箱くらいもらってきました。そして一緒にカセットを詰めて、着払いですがお送りしました。「よかったね、ちびちゃんたちに遊んでもらえればいいね」って3人で言いました。(息子は多分わかっていないですが)


それから大体1週間くらいして、何気なくオークションを見ていると、「ファミコン大量 ジャンク レアあり」という出品がありました。なんとなく気になって詳細を見てみると、明らかに僕がプレゼントした物だったんです。これ、タイトルの掠れ具合とか、傷とかで分かるんですよ。きっとマニアの方ならこの感覚わかってもらえると思う。例えば、学校に行っている間にオカンが机の上を掃除したのに気がつく感じ……。

これですね……。見た瞬間、なんというか血の気が引くと言いますか、それ以前になんかゾッとしたと言いますか、悲しくなった。でも、もしかするとその人はそれを売ってお金にして、子供に何か食べ物を買ってあげたりもできているのかな……それならそれでも良いのかな……とも思った。が、これはマニアだからというか、一番イラっとしてしまったのは「ジャンク」となっていたことと、「完全にちょいレア系を抜いている」ことでした。僕と妻、そして2歳の息子も楽しそうに一緒に磨いて(息子は遊んでいる感じでしたが……)ダンボールに丁寧に詰めて発送したのに……ジャンクかよ……って思った。

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※ちなみに、あまり詳しくない方にジャンクという説明をいたしますと、「動くかどうかわからないですが、壊れていてもご了承ください」的な物です。

世の中って色々な人がいます。僕はこの方の行為が良いとか悪いとかはわかりません……。でもなんだか悲しいなとは思いました。この裸(箱説明書なし)のカセットは大人になってからお金の力で集めた物ではなく、僕が小学校から使ってきたものも入っていました。

本当に世の中には色々な意味で色々な人がいるな……と思いました。僕は割と冷静な部分も持っていますので、別にもうどうでもいい感じもあるのですが、妻と子が頑張ってくれたことを考えると苦しくて。悔しくて。また、当人さん、これをお読みかはわかりませんが、それでもまだツイッターでフォローしている(相互)という変な怖さ。


いつもSUKESANの記事をお読みいただきましてありがとうございます。