日時には気をつけて「英語のそこのところ」第65回
【前書き】
今回、投稿するエッセイは7年前の2015年2月26日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。
英語での日時の表現は意外な落とし穴があるものです。お気を付けを。(著者)
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【本文】
今、私は生意気にも人様に知識をお伝えする仕事をさせてもらっています。本当にありがたいことで、受講生の方も、満足していただいていて、結果も出て、さらに続けてレッスンを受けたいなんて言っていただける。多少の人助けはできているのかな、なんて自惚れも出てきたりして。でも、根本は受講生の努力ですからね、私のできることはできるだけシュートしやすいボールを出すこと、みなさん、いいシュートを撃ってくださるので、感謝感謝です。
でも、不思議なもんです。
学生時代はまったく「先生」なんて興味がなくて、一番縁遠いものだと思っていましたから。
なんといっても、こうしろ、ああしろ、って言うのが(もちろん、言われるのも)嫌なタイプなんで、学級委員をやるのは真っ平ごめんだし、学校の先生なんて一番嫌いでした。
あ、ふたりだけ、好きな先生がいたなぁ、ひとりはもちろんうちの教授で、もう一人は小学校6年生の時の担任でした。綺麗な女性の先生でしてね。新任だったんですが、悪いことをするとよく思いっ切りビンタされたもんです。でも、理不尽に、ああしろ、こうしろ、と言われた覚えはないなぁ。お二方とも、自分でものを考えろ、その上で責任をもってやれというタイプの先生でした。
それはともかく、冒頭で「今でも」と前置きしたのは、この歳、40代も中盤になると「講師」をやっている同世代がいなくなるからでして。とくに初めに就職した年間○百万も取る超進学塾には、もう同世代の講師はいなくて、みんなマネージメントに専念している。たまに、昔の同僚と話すと、
「徳さん、まだ、教えてるの? もう面倒でしょう」
なんて、教職希望だったAさんに言われたりする。
このAさん、教職浪人で、教えるのが好きだから、塾講師になった口じゃなかったけ? と頭の中のプロファイルを確認したりする。いまはすっかり、マネージメント職が板についているみたいです。時は人を変えるますね(笑)
「いや、マネージメントも大変じゃない? 相変わらず、人あわせに苦労してるんじゃん?」
塾の経営で一番苦労するのが、講師をそろえることなんです。マネージャーの仕事の一番の悩みと言っていい。
「まぁ、慣れっこだね。この前も、授業の1時間前に大学生が風邪ひいたから、休ませてくれなんて言ってきやがってさ。もう大慌てで、おれが英語教えたよ」
「大丈夫かよ、それ」
Aさんは、中学受験の算数が専門だったんです。
「まぁ、躱しのテクニックはいろいろあるよ」
「災難だなぁ」
「まったくだ。残業残業さ」
Aさんは、私の「災難だなぁ」を自分のことと捉えたようでした。私は、生徒さんに向けて言ったんですけど(笑)
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